
高齢者・シニアの賃貸内見で確認することは?1階・エレベーター・病院・買い物を解説
65歳、70代、80代など、高齢者・シニアの方がお部屋を探すとき、
「1階の方が暮らしやすい?」
「エレベーターがあれば上の階でも大丈夫?」
「今は階段を使えるけれど、数年後が心配」
「病院の近くを優先した方がいい?」
「スーパーまで徒歩何分くらいがいい?」
「浴室や玄関の段差まで見た方がいい?」
「高齢の親の部屋を探すとき、子どもは何を確認すればいい?」
と悩むことがあります。
結論からいうと、
高齢者・シニアのお部屋探しでは、「今住めるか」だけではなく「数年後も無理なく暮らせるか」まで考えて内見することが重要です。
家賃が安い。
駅に近い。
室内がきれい。
という条件だけで決めてしまうと、入居後に、
階段がつらい
病院へ行きにくい
買い物が大変
浴槽をまたぎにくい
ゴミ出しが負担
といった問題が出る可能性があります。
スマイファミリーでは、大宮・埼玉だけに限定せず、東京・千葉・神奈川・茨城・栃木・群馬など関東で、高齢者・シニアの方や、そのご家族からのお部屋探しについてご相談を承っています。
高齢者・シニアでも賃貸は借りられる?65歳・70代・80代の審査・年金・保証人を解説|東京・埼玉・関東
■高齢者の部屋選びは「室内だけ」を見ない
一般的な内見では、
間取り
収納
日当たり
設備
などを確認します。
高齢者・シニアの場合は、それに加えて、
建物入口から部屋まで
そして、
部屋から日常生活に必要な場所まで
の動線を見ることが大切です。
例えば、
道路
↓
建物入口
↓
階段・エレベーター
↓
玄関
↓
室内
までに大きな段差がないか。
さらに、
部屋
↓
スーパー
病院
薬局
バス停
まで実際に移動できるかを考えます。
■1階と2階以上、どちらがいい?
高齢者だから必ず1階が良いとは限りません。
1階には、
・階段を使わずに済む
・買い物袋を運びやすい
・エレベーター故障時も移動しやすい
・外出しやすい
などのメリットがあります。
一方で、
道路から室内が見えやすい
防犯面が気になる
湿気が多い場合がある
日当たりが弱い物件もある
など、別の確認も必要です。
「高齢だから1階」ではなく、その物件の1階が暮らしやすいかを確認することが大切です。
賃貸の1階はやめた方がいい?防犯・湿気・日当たりと1階ならではのメリットを解説
■2階なら「階段でも今は大丈夫」で決めない
内見時には問題なく階段を上れても、
毎日の生活では、
買い物袋
雨の日
体調が悪い日
暑い日
寒い日
にも同じ階段を利用します。
例えばエレベーターなしの3階で、
「今日は上れたから大丈夫」
だけで決めると、数年後に負担になる可能性があります。
長く住む予定なら、
現在の体力+将来の生活
の両方を考えましょう。
■エレベーターがあれば何階でも大丈夫?
エレベーターがあることは大きなメリットですが、それだけではありません。
内見時には、
建物入口からエレベーターまで段差がないか
エレベーターの入口は狭くないか
歩行器や車いすでも利用できるか
エレベーターから部屋まで遠くないか
も確認します。
例えば、
建物にはエレベーターがある
↓
しかし入口まで長い階段がある
という物件では、生活しにくい場合があります。
「エレベーターあり」という検索条件だけで判断せず、実際の入口から部屋まで歩いてみることが重要です。
■玄関の段差を見る
室内に入ったら最初に確認したいのが玄関です。
例えば、
上がり框が高い
玄関が狭い
靴を履くときに座る場所がない
手すりがない
という場合があります。
現在は問題なくても、足腰が弱くなると毎日の出入りが負担になる可能性があります。
家族と内見する場合は、
実際に靴を脱いで上がる動作
を確認してみると分かりやすいです。
■室内の小さな段差にも注意
古い賃貸物件では、
和室と洋室の境目
廊下と部屋
洗面所
浴室入口
などに段差がある場合があります。
若い方には気にならない数センチの段差でも、高齢になるとつまずきの原因になることがあります。
特に夜間に、
寝室
↓
トイレ
へ移動する経路は確認しておきましょう。
■寝室からトイレまでの距離を見る
高齢者のお部屋選びでは、間取り図だけでなく、
夜中にトイレへ行く生活
を想像します。
例えば、
寝室から廊下を長く歩く
途中に段差がある
暗い廊下を通る
という間取りがあります。
逆に、
寝室のすぐ近くにトイレがある
という物件なら、移動の負担を減らせる場合があります。
■トイレに手すりはある?
すべての賃貸住宅に手すりが付いているわけではありません。
確認したいのは、
便器横のスペース
立ち座りしやすさ
手すりの有無
入口幅
段差
などです。
「手すりを付ければいい」
と思っても、賃貸物件では壁へ自由に穴を開けられない場合があります。
将来的に設置が必要になった場合、
貸主・管理会社へ相談できるか
という点も確認しておくと安心です。
■浴室は特に確認する
高齢者のお部屋探しでは、浴室も重要です。
確認したいのは、
浴室入口の段差
浴槽の高さ
浴槽をまたぎやすいか
床が滑りやすくないか
手すり
洗い場の広さ
などです。
見た目がきれいでも、
浴槽が深い
入口に大きな段差がある
と、毎日の入浴が負担になる可能性があります。
実際に浴槽へ入る必要はありませんが、
またぐ動作を想像して高さを確認する
とよいでしょう。
■洗濯機置場も生活動線で見る
洗濯機置場が、
室内
ベランダ
共用廊下
など物件によって異なります。
高齢者の場合は、
洗濯
↓
洗濯物を持って移動
↓
干す
という一連の動きを考えます。
例えば洗濯機が1階、物干し場が2階という戸建て賃貸では、毎回階段を使うことになります。
日常の小さな移動が負担にならないか確認しましょう。
■ゴミ置場まで歩いて確認する
意外と見落としやすいのがゴミ出しです。
部屋からゴミ置場まで、
建物を出て長く歩く
階段がある
坂道がある
というケースがあります。
重いゴミ袋を持って移動することになるため、
「ゴミ置場があります」
だけではなく、実際にどこにあるかを確認しましょう。
■スーパーまで「徒歩○分」だけで決めない
例えば、
スーパー徒歩8分
と表示されていても、
急な坂がある
大きな道路を渡る
歩道が狭い
場合があります。
高齢者のお部屋選びでは、
距離
だけでなく、
その8分を実際に歩きやすいか
が重要です。
買い物帰りには荷物もあります。
可能であれば内見後に、物件からスーパーまで実際に歩いてみると生活をイメージできます。
■コンビニだけではなく普段使う店を見る
近くにコンビニがあるから便利とは限りません。
毎日の生活で利用するのは、
スーパー
ドラッグストア
銀行・ATM
郵便局
クリーニング店
などです。
特に車を手放した方は、
徒歩・バスだけで日常生活が完結するか
を考えましょう。
■病院までの距離は重要
定期通院している方の場合、
駅から近いか
より、
通院先へ行きやすいか
を優先した方が良い場合があります。
確認したいのは、
病院までの距離
バス路線
乗り換え
タクシー料金の目安
薬局
歩道
坂道
などです。
今通っている病院へそのまま通うのか、転居後に近くの病院へ変更するのかも考えておきましょう。
■バス停が近くても「本数」を見る
物件広告に、
バス停徒歩2分
と記載されていても、
1時間に1本
では生活スタイルに合わない場合があります。
確認したいのは、
平日の本数
土日祝の本数
最終バス
病院・駅・スーパーへ行けるか
です。
車を使わない高齢者の場合、バス路線は生活に大きく影響します。
■駅近=高齢者に暮らしやすいとは限らない
駅徒歩5分の物件でも、
駅に階段が多い
周辺が騒がしい
スーパーが反対側にある
急な坂がある
場合があります。
逆に駅徒歩15分でも、
目の前にバス停
スーパー
病院
薬局
が揃っていれば、日常生活は便利なことがあります。
駅距離だけではなく、普段どこへ行くかを基準に選ぶことが大切です。
■家賃だけを下げすぎない
年金生活の方の場合、
できるだけ家賃を抑えたい
と考えるのは自然です。
しかし、
家賃が5,000円安い
↓
病院が遠くなる
スーパーが遠くなる
タクシーを頻繁に使う
となれば、結果として生活費が増えることもあります。
家賃だけではなく、
交通費
買い物
通院
まで含めた毎月の生活全体で考えましょう。
年金収入での審査や家賃とのバランスについては、別の記事で詳しく解説しています。 スマイファミリー
年金暮らしでも賃貸審査に通る?年金収入・保証会社・緊急連絡先を解説
■夏と冬の暮らしも考える
内見した日が快適でも、年間を通して同じとは限りません。
確認したいのは、
エアコン
日当たり
西日
窓
断熱
結露
風通し
などです。
高齢者の一人暮らしでは、室温管理も日常生活に関わります。
エアコンが設備として付いているのか、以前の入居者が残した残置物なのかも確認しましょう。
■オートロックだけで安心と判断しない
防犯面を重視して、
オートロック付き
を希望する方もいます。
ただし確認したいのは、
建物入口
共用廊下
郵便受け
玄関ドア
モニター付きインターホン
夜間の周辺環境
などです。
また、オートロックが複雑すぎて毎日の出入りが負担にならないかも確認しておきましょう。
■家族が訪問しやすい場所か
高齢の親のために子どもが物件を探す場合は、
子どもの自宅からの距離
も重要です。
例えば、
電車で30分
車で20分
なら、何かあったときに訪問しやすくなります。
一方、
本人にとって便利
+
家族にとっても行きやすい
という両方を満たす地域を探す方法もあります。
■訪問介護・介護サービスを使う場合
現在または将来、
訪問介護
訪問看護
デイサービス
などを利用する可能性がある場合は、
介護事業者が訪問しやすいか
も考えます。
例えば、
駐車場所が全くない
建物入口が分かりにくい
オートロックの対応が複雑
などが影響することがあります。
すでに介護サービスを利用している場合は、転居前にケアマネジャーなどへ相談すると安心です。
■一般賃貸だけが選択肢ではない
高齢者の住まいには、一般的な民間賃貸住宅だけでなく、
サービス付き高齢者向け住宅
セーフティネット住宅
居住サポート住宅
などがあります。
国土交通省では、高齢者を住宅確保要配慮者の一つとして位置付けています。また、2025年10月に施行された改正住宅セーフティネット法に基づく「居住サポート住宅」では、安否確認・見守り・必要な福祉サービスへのつなぎを行う仕組みがあります。 国土交通省
サービス付き高齢者向け住宅についても、バリアフリー構造等に加えて、少なくとも状況把握・生活相談サービスを提供する登録制度があります。 国土交通省
ただし、
「高齢者だからサ高住に入らなければならない」
ということではありません。
健康状態、予算、必要な支援などに応じて、一般賃貸と比較して考えましょう。
■高齢者・シニアの内見チェックリスト
内見では、少なくとも次の内容を確認しておくと安心です。
建物まで
坂道・歩道・道路・夜間の明るさ
建物入口
段差・階段・手すり・エレベーター
室内
玄関・廊下・段差・トイレ・浴室・洗濯動線
生活環境
スーパー・薬局・病院・バス停・銀行
将来性
歩行が難しくなった場合でも生活できるか
内見したその日の体調だけではなく、
毎日この動きを続けられるか
を考えて選びましょう。
■よくある質問
Q. 高齢者は1階を選んだ方がいいですか?
必ずではありません。階段を使わずに済むメリットはありますが、防犯・湿気・日当たりなども確認してください。
Q. エレベーターがあれば上階でも問題ありませんか?
建物入口からエレベーターまでの段差や、エレベーターから部屋までの距離も確認しましょう。
Q. 今は階段を上れます。エレベーターなしでも大丈夫ですか?
現在だけでなく、何年間住む予定なのかも考えることをおすすめします。将来的に階段が負担になる可能性があります。
Q. 病院はどのくらい近い方がいいですか?
一律の距離はありません。定期通院の頻度、交通手段、バス、タクシーなどを含めて考えましょう。
Q. 高齢の親の内見には子どもも一緒に行った方がいいですか?
可能であれば一緒に確認すると、本人が気付きにくい生活動線や緊急時の対応についても相談しやすくなります。
Q. 一般賃貸とサービス付き高齢者向け住宅、どちらがいいですか?
必要な見守り・生活相談、家賃やサービス費用、現在の健康状態などによって異なります。一般賃貸も含めて比較しましょう。
Q. 内見時に手すりがなければ自分で付けられますか?
賃貸物件では自由に壁へ穴を開けられない場合があります。設置が必要な場合は事前に貸主・管理会社へ相談してください。
■関東で高齢者・シニアのお部屋探しにお悩みの方へ
高齢者・シニアのお部屋探しでは、
「審査に通る物件を見つける」ことがゴールではありません。
入居したあと、
階段を毎日使えるか。
病院へ通えるか。
買い物へ行けるか。
浴室・トイレを安全に使えるか。
家族や支援者が訪問しやすいか。
そして、
数年後もその部屋で暮らし続けられるか。
そこまで考えて物件を選ぶことが重要です。
スマイファミリーでは、東京・埼玉・千葉・神奈川・茨城・栃木・群馬で、高齢者・シニアの方、ご本人だけでなく、ご両親のお部屋を探しているご家族からのご相談も承っています。
「70代・80代でも相談できる物件を探したい」「階段の少ない部屋へ住み替えたい」「病院や家族の近くへ引っ越したい」という段階でも、スマイファミリーへお気軽にご相談ください。

