
賃貸の消毒料・抗菌施工費は必須?害虫駆除との違い・初期費用を契約前に確認
賃貸物件を申し込んで初期費用の見積書を受け取ったとき、
「室内消毒料 16,500円」
「抗菌施工費 22,000円」
「除菌・消臭施工 18,700円」
「害虫駆除費 16,500円」
など、物件情報を見ていたときには意識していなかった費用が入っていることがあります。
そこで、
「消毒料って必ず払わないといけない?」
「抗菌施工は断れる?」
「退去後に清掃しているのに、なぜ消毒も必要?」
「害虫駆除と消毒は同じ?」
「実際には何を施工するの?」
「消毒料を外したら物件を借りられない?」
「初期費用を少しでも抑えたい」
と疑問に感じる方も多いと思います。
結論からいうと、
賃貸住宅の消毒料・抗菌施工費について、すべての賃貸物件で一律に借主が支払わなければならないという共通ルールがあるわけではありません。
ただし、
その物件の契約条件として必須になっている場合と、希望者だけが利用する任意サービスの場合があります。
そのため、
「消毒費は全部断れる」
とも、
「見積書に入っていたら必ず払う」
とも一律には判断できません。
重要なのは、
何の費用なのか
+ どんな施工をするのか
+ 必須なのか任意なのか
+ 誰が提供するサービスなのか
+ 契約条件として定められているのか
を契約前に確認することです。
国民生活センターも、賃貸住宅を契約する前には契約内容の説明をよく聞き、契約書類の記載内容を確認し、不明点があればその場で確認するよう案内しています。
今回は、埼玉・東京・千葉・神奈川・茨城・栃木・群馬で賃貸物件を探している方へ、消毒料・抗菌施工費・害虫駆除費など、初期費用の見積書で確認したいポイントを解説します。
■賃貸の「消毒料」とは?
賃貸契約時の消毒料は、入居前に室内へ何らかの消毒・除菌・害虫対策などを行うサービスとして設定されることがあります。
ただし、
「消毒料」という名前だけでは、実際の施工内容は分かりません。
物件やサービスによって、
・室内への薬剤散布
・除菌施工
・消臭施工
・害虫対策
・抗菌処理
など内容が異なる場合があります。
見積書に、
「消毒料 ○○円」
とだけ書かれていたら、
具体的に何をする費用なのか
確認してみましょう。
■抗菌施工費とは?
抗菌施工費は、室内の一定箇所などへ抗菌剤を使用するサービスとして設定されることがあります。
名称も、
・抗菌施工
・抗菌コート
・抗菌処理
・除菌施工
・消臭抗菌施工
などさまざまです。
同じような名称でも、提供会社や施工内容が同じとは限りません。
■害虫駆除費とは違う?
同じ意味で使われるとは限りません。
例えば、
室内消毒
↓
除菌・消臭が中心
害虫駆除
↓
ゴキブリなどの害虫対策
というサービスの場合があります。
一方で、
消毒+害虫対策
をセットにしているケースもあります。
名前だけで判断せず、
「具体的に何を施工しますか?」
と確認しましょう。
■消毒料は法律で必ず払うもの?
すべての民間賃貸住宅について、
「入居者は必ず○円の室内消毒料を支払わなければならない」
という全国一律の費用ではありません。
賃貸の初期費用には、
・敷金
・礼金
・前家賃
・仲介手数料
・保証会社費用
・火災保険料
・鍵交換費用
などのほか、物件ごとの契約条件や付帯サービスが設定されることがあります。
スマイファミリーHPでは、賃貸契約時に必要になる主な初期費用について別の記事で詳しく解説しています。
→
「賃貸の初期費用はいくら必要?主な内訳と費用を抑えるポイント」
■消毒料は断れる?
まず、
必須なのか任意なのか
を確認します。
任意サービスなら、利用しないことを相談できる場合があります。
一方、
「この物件を契約する場合は消毒施工を行う」
という募集条件や契約条件になっている場合は、
借主だけの判断で、
「そこだけ外してください」
と変更できるとは限りません。
■「任意ですか?」と聞いても大丈夫?
問題ありません。
初期費用の内容について分からないことを確認するのは大切です。
例えば、
「こちらの消毒料は契約必須でしょうか?」
「希望者のみのオプションでしょうか?」
「外すことは可能でしょうか?」
と確認できます。
■断ったら審査に落ちる?
入居審査と消毒サービスは分けて考える必要があります。
ただし、その物件について、
消毒施工込みで契約すること自体が募集条件
になっている可能性はあります。
その場合、
「審査に落ちる」
というより、
希望する契約条件と物件側の募集条件が合わない
という整理になることがあります。
■申込み前に確認するのが一番いい
物件を申し込んだあと、
審査通過
↓
契約直前
↓
「この費用は払いたくありません」
となるよりも、
物件候補の段階で、
初期費用には何が含まれますか?
と確認しておく方がスムーズです。
■初期費用の見積書は総額だけ見ない
例えば、
初期費用合計 320,000円
と書かれていても、その内訳が重要です。
例として、
家賃 70,000円
共益費 5,000円
敷金 70,000円
礼金 70,000円
保証料 37,500円
火災保険 18,000円
鍵交換 22,000円
消毒料 16,500円
その他費用 11,000円
かもしれません。
総額だけでは、
どの費用を何のために払うのか
が分かりません。
■「その他費用」にまとめられていたら?
内容を確認しましょう。
例えば、
その他費用 38,500円
だけでは、
・消毒
・抗菌施工
・24時間サポート
・書類費用
・別のサービス
のどれなのか分かりません。
契約前に明細を確認しておくと安心です。
■「初期費用が安い物件」でも追加費用はある?
あります。
例えば、
敷金0
礼金0
という物件でも、
・保証会社費用
・鍵交換費用
・クリーニング費用
・消毒料
・24時間サポート
・月額費用
などが必要になる場合があります。
敷金・礼金だけで初期費用を比較しないこと
が重要です。
■同じ家賃でも初期費用は違う
例えば、
A物件
家賃65,000円
敷金0
礼金0
消毒料あり
サポート費あり
退去時清掃費あり
B物件
家賃67,000円
敷金1か月
礼金0
付帯サービス少なめ
ということもあります。
一部分だけを見るとA物件の方が安く感じても、契約時の総額や入居後の費用まで考えると違う結果になる可能性があります。
■消毒料とハウスクリーニング費用は同じ?
同じとは限りません。
一般的には、
ハウスクリーニング
と
消毒・抗菌施工
は別の費用項目として設定される場合があります。
つまり、
「退去後に清掃しているなら消毒代は絶対不要」
と単純には判断できません。
それぞれ何をする費用なのか確認しましょう。
■入居時と退去時の両方に費用がある場合
例えば、
入居時
→消毒・抗菌施工費
退去時
→室内クリーニング費
という契約があります。
名称が似ていても内容が違う場合があります。
一方、同じような作業について複数の費用が記載されていて疑問があるなら、
何が違うのか説明を受けてから契約する
ことが大切です。
国民生活センターでも、入居時と退去時の双方でエアコンクリーニング費用を請求されたという相談事例を紹介し、納得できない請求については費用の明細等の説明を求めるよう案内しています。
■施工内容を聞いていい?
もちろん確認できます。
例えば、
「どこを施工しますか?」
「消毒と害虫駆除のどちらですか?」
「入居前のいつ施工しますか?」
などです。
サービス名だけで判断しない
ことがポイントです。
■消毒すればゴキブリは絶対出ない?
そうとは限りません。
害虫が発生するかどうかは、
・建物構造
・築年数
・周辺環境
・ゴミ置場
・飲食店の有無
・排水口
・入居後の生活環境
などにも影響されます。
入居前に害虫対策をしたとしても、
今後一切害虫が出ないことを保証するものとは限りません。
■1階の部屋なら消毒した方がいい?
1階だから必ず必要、2階以上なら不要、というものではありません。
1階住戸は、
・地面に近い
・植栽が近い
・ゴミ置場が近い
など物件によって環境が異なります。
スマイファミリーHPでも、1階のお部屋について防犯・湿気・虫・水害などを別の記事で解説しています。
消毒サービスだけではなく、
建物そのものの環境
も確認しましょう。
■築浅なら消毒は不要?
築浅だから、
害虫が絶対にいない
消毒が絶対に不要
とは言えません。
また、消毒サービスが契約条件の場合は、築年数に関係なく費用が設定されている場合があります。
■新築でも消毒費がある?
物件によります。
「新築だから消毒料は絶対にない」
とも限りません。
費用項目がある場合には、
なぜ必要なのか
どんな施工をするのか
必須なのか
を確認しましょう。
■抗菌施工をすれば部屋が永久に抗菌される?
サービス内容によります。
抗菌効果の範囲や持続期間は、使用する製品や施工方法によって異なります。
「抗菌」という名称だけから、
永久に菌が付かない
などと判断しないようにしましょう。
■消臭施工なら前の入居者の臭いは完全に消える?
必ず完全に消えるとは限りません。
臭いの原因が、
・壁紙
・床
・エアコン
・排水口
・室内設備
などに残っている場合があります。
内見時に気になる臭いがあるなら、
「消臭施工するから大丈夫」
だけで決めず、
臭いの原因について確認する
ことも重要です。
■内見時に臭いが気になったら?
その場で伝えましょう。
例えば、
「排水の臭いがします」
「タバコのような臭いがあります」
「エアコンから臭いがします」
などです。
入居前のクリーニングや修繕で対応する予定なのか確認できます。
■消毒施工前なら室内を見られる?
物件によります。
現在空室であっても、
清掃前
清掃後
補修工事中
消毒施工前
など状態が異なります。
内見時の室内状態が、そのまま入居時の状態とは限りません。
■鍵交換費用も一緒に入っていることが多い?
初期費用の見積書では、
・鍵交換費
・消毒料
・保証会社費用
・火災保険
・24時間サポート
などが同時に記載されることがあります。
ただし、
それぞれ別の費用です。
スマイファミリーHPでは、鍵交換が必須なのか、費用負担、ディンプルキー、電子錠などについて詳しく解説しています。
→
「賃貸の鍵交換費用は必須?入居前の交換・合鍵・紛失時の注意点を解説」
■24時間サポートも同じように確認する
賃貸契約では、
・24時間駆け付けサービス
・安心サポート
・入居者サポート
などが設定されることがあります。
これも、
消毒料とは別サービス
です。
例えば、
鍵を紛失した
水漏れが起きた
設備トラブルが発生した
ときに連絡できるサービスなどがあります。
サービス内容や契約条件は物件ごとに確認しましょう。
■初回だけではなく月額費用にも注意
初期費用だけを見ていると、
入居後の月額サービスを見落とすことがあります。
例えば、
24時間サポート 月額1,100円
保証会社 月額1,000円
口座振替手数料 月額440円
なら、
毎月2,540円
家賃以外に必要です。
年間なら30,480円になります。
■2年間でいくら払うか計算する
物件比較では、
初期費用だけではなく、
入居後2年間の総費用
を考える方法もあります。
例えば、
A物件
初期費用が2万円安い
月額サービス2,000円
なら、
2年間で48,000円
月額費用がかかります。
「契約時に安い=トータルでも安い」
とは限りません。
■初期費用を抑えたい場合は最初に伝える
不動産会社へ、
「初期費用は20万円以内にしたい」
など、予算を最初に伝えておく方法があります。
そうすれば、
・敷金礼金
・保証会社費用
・鍵交換
・付帯サービス
・前家賃
なども含めて検討できます。
■「消毒料だけ外してください」と最後に言わない
契約直前になってから、
「やっぱりこの費用だけ払いません」
では、手続きが進まない可能性があります。
気になる項目がある場合は、
見積書をもらった時点
で確認しましょう。
■見積書をもらったら何をチェックする?
最低でも次を確認しましょう。
・家賃
・共益費
・敷金
・礼金
・前家賃
・日割り家賃
・仲介手数料
・保証会社費用
・火災保険料
・鍵交換費用
・消毒料
・抗菌施工費
・害虫駆除費
・24時間サポート
・退去時クリーニング費
・その他費用
・毎月かかる費用
■「必須」「任意」を分ける
初期費用を確認するときは、項目ごとに、
契約するために必要な費用
と
希望すれば利用するサービス
を分けると分かりやすくなります。
ただし、何が必須になるかは物件・管理会社・契約内容によって異なります。
■消毒費を外した見積書をもらえる?
任意サービスで外せる場合は、
変更後の正式な見積書
をもらいましょう。
口頭だけで、
「たぶん2万円くらい安くなります」
ではなく、
変更後の契約金総額を確認します。
■見積書の金額が後から変わることはある?
あります。
例えば、
入居日が変更
↓
日割り家賃が変更
審査する保証会社が変更
↓
初回保証料が変更
鍵の種類が判明
↓
鍵交換費用が変更
などです。
最終的には、
契約前の最新見積書
を確認しましょう。
■見積書と契約書の内容も照らし合わせる
契約前には、
見積書だけではなく、
・重要事項説明書
・賃貸借契約書
・保証会社契約
・付帯サービスの申込書
なども確認します。
国民生活センターも、賃貸借契約を締結する前に契約内容の説明を聞き、分からない点は確認したうえで契約するよう注意喚起しています。
■説明を聞いても納得できない場合は?
まず、不動産会社や管理会社へ、
「何の費用ですか?」
「契約必須ですか?」
「どんなサービスですか?」
と確認しましょう。
それでも契約条件や請求内容についてトラブルになり解決できない場合には、消費生活センターなどへ相談する方法があります。
国民生活センターでは、最寄りの消費生活センター等につながる消費者ホットライン188を案内しています。
■安さだけでサービスを全部外せばいい?
これも一概には言えません。
例えば鍵交換などは防犯にも関係します。
付帯サービスについても、
自分に必要か
内容に納得できるか
費用に見合うか
を確認して判断することが大切です。
「費用がある=悪い」
「安ければ正解」
ではありません。
■一番重要なのは「何にいくら払うか」を理解すること
賃貸契約では、数十万円の初期費用が必要になることがあります。
そのため、
「合計30万円です」
だけで契約するのではなく、
30万円の内訳を理解する
ことが重要です。
消毒料・抗菌施工費も、その中の一つです。
■よくある質問
Q. 賃貸の消毒料は必ず払わなければいけませんか?
すべての賃貸物件で一律に必要と決まっている費用ではありません。物件の契約条件として必須の場合と、任意サービスの場合があるため、契約前に確認しましょう。
Q. 抗菌施工費は断れますか?
任意サービスなら相談できる場合があります。一方、その物件の契約条件として設定されている場合は、借主だけの判断で外せないことがあります。
Q. 消毒料と害虫駆除費は同じですか?
同じとは限りません。除菌・消臭を中心とするもの、害虫対策を含むものなどサービス内容は異なります。
Q. ハウスクリーニングしているのに消毒料も必要ですか?
ハウスクリーニングと消毒・抗菌施工が別のサービスとして設定される場合があります。何をする費用なのか確認しましょう。
Q. 初期費用の見積書に知らない費用が入っています。どうすればいいですか?
契約前に、費用の名称、金額、サービス内容、必須か任意かを確認しましょう。国民生活センターも、契約前に内容をよく確認するよう案内しています。
Q. 消毒料を外せた場合は口頭確認だけで大丈夫ですか?
変更後の見積書を確認する方が安心です。最終的な契約金総額を確認してから契約手続きを進めましょう。
Q. 初期費用をできるだけ抑えたい場合はどうすればいいですか?
物件探しを始める段階で、初期費用の上限を不動産会社へ伝えておく方法があります。敷金・礼金だけでなく、保証会社、鍵交換、付帯サービスなどを含めた総額で比較しましょう。
■関東で初期費用を抑えて賃貸物件を探したい方へ
スマイファミリー大宮店では、埼玉を中心に、東京・千葉・神奈川・茨城・栃木・群馬で賃貸物件のお部屋探しについてご相談を承っています。
「初期費用をできるだけ抑えたい」
「見積書の内容がよく分からない」
「消毒料・抗菌施工費が必須なのか確認したい」
「敷金礼金0円の物件を探したい」
「鍵交換や保証会社まで含めた総額を知りたい」
「毎月の費用まで確認してから契約したい」
このような場合も、
家賃
+ 敷金・礼金
+ 保証会社
+ 火災保険
+ 鍵交換
+ 付帯サービス
+ 月額費用
まで確認しながら物件をお探しします。
賃貸のお部屋探しでは、
「家賃が安いか」だけではなく、「契約時に何へいくら支払い、入居後に毎月いくら必要になるのか」
まで確認することが大切です。
特に初期費用は、見積書の合計金額だけを見ず、
何の費用なのか
必須なのか
任意なのか
どのようなサービスなのか
を一つずつ確認しましょう。
埼玉・東京・千葉・神奈川・茨城・栃木・群馬で、初期費用を抑えたお部屋探しや賃貸契約についてお悩みの場合は、スマイファミリー大宮店へお気軽にご相談ください。