
高齢の親が住む賃貸を子ども名義で借りられる?親族契約・審査・保証会社を解説
70代・80代など高齢の親がお部屋を探すとき、子どもから、
「母は年金だけなので、自分が契約者になれますか?」
「父が80代なので、息子名義で部屋を借りたい」
「子どもが家賃を払えば審査に通りやすい?」
「契約者は私、実際に住むのは親でも大丈夫?」
「子どもが遠方に住んでいても契約者になれる?」
といった相談をいただくことがあります。
結論からいうと、
高齢の親が実際に住み、子どもなどの親族が契約者となる「親族契約」を相談できる賃貸物件はあります。
ただし、すべての物件で自由にできるわけではありません。
貸主、管理会社、保証会社などによって、
契約者本人が住むことを条件としている
親族契約を認めている
一定範囲の親族のみ認めている
実際の入居者について別途審査する
など、条件が異なります。
最も重要なのは、
「子どもが住むことにして申し込む」のではなく、実際に住むのは高齢の親であることを最初から正確に伝えること
です。
スマイファミリーでは、大宮・埼玉だけに限定せず、東京・千葉・神奈川・茨城・栃木・群馬など関東で、高齢者・シニアの方のお部屋探しについてご相談を承っています。
高齢者・シニアでも賃貸物件は借りられる?東京・埼玉・関東のお部屋探しと入居審査を解説
■親族契約とは?
一般的な賃貸契約では、
契約者=実際に住む人
となることが多いです。
一方、親族契約では、
契約者:子ども
入居者:高齢の親
というように、契約者と実際の入居者が異なります。
例えば、
80歳の母親が一人暮らしをする
会社員の息子が契約者になる
という形です。
高齢者のお部屋探しでは、本人の年金収入や年齢などを考慮して、こうした契約方法を相談することがあります。
■子ども名義ならどの物件でも借りられる?
いいえ。
「子どもが会社員だから大丈夫」
とは限りません。
物件によっては、
契約者本人が実際に居住すること
を条件としていることがあります。
また、保証会社が、
契約者
実際の入居者
親族関係
収入
年齢
などを確認する場合もあります。
そのため、
「高齢の親では審査が不安だから、とりあえず子どもの名前で申し込む」
のではなく、
親族契約が可能な物件かを先に確認する
ことが大切です。
■実際に住む人を隠してはいけない
ここは非常に重要です。
例えば、
契約者:息子
申込上の入居者:息子
実際の入居者:80歳の母
というように、実際の入居者を隠して申し込むことは避けましょう。
国土交通省の賃貸住宅標準契約書でも、貸主の承諾なく賃借権を譲渡したり、物件を転貸したりすることを禁止するモデル条項が設けられています。実際の契約条件は物件ごとに異なりますが、誰が住むのかを正確に申告することが重要です。 国土交通省
親族契約が認められる物件なら、
契約者:子ども
入居者:親
として正しく申し込みます。
■なぜ高齢者本人ではなく子どもを契約者にする?
理由はさまざまです。
例えば、
親の収入が年金のみ
年齢が高い
親本人が契約手続きをするのが難しい
子どもが家賃を負担する
親の近くに住むための部屋を子どもが探している
などです。
ただし、
本人契約では絶対に審査できないから親族契約にする
というものでもありません。
年金収入で本人契約できる物件もあります。
まず本人契約が可能かを確認し、必要に応じて親族契約を検討する方法もあります。
年金暮らしでも賃貸審査に通る?年金収入・保証会社・緊急連絡先を解説
■親が70代・80代でも本人契約できる?
相談できる物件はあります。
年齢だけで、
70歳だから不可
80歳だから不可
とすべての物件が一律に決まっているわけではありません。
確認される可能性があるのは、
年金などの収入
預貯金
保証会社
緊急連絡先
健康状態
一人暮らしか
見守りサービス
などです。
そのため、
「80代だから最初から子ども名義にしなければならない」
とは限りません。
■契約者になる子どもにはどんな審査がある?
親族契約の場合、契約者となる子どもについて、
勤務先
勤続年数
収入
家賃とのバランス
本人確認
現在の住所
などを確認される場合があります。
例えば、
親が住む家:家賃8万円
子どもの自宅:住宅ローンあり
という場合、
子ども自身の生活費や住居費もあります。
単純に年収だけを見るのではなく、その家賃を継続して支払えるかについて確認される可能性があります。
■親の年金収入も確認される?
確認される場合があります。
「子どもが契約者だから親の情報は何も必要ない」
とは限りません。
実際に住む親について、
年齢
年金収入
現在の住所
健康状態
緊急連絡先
などを確認する場合があります。
特に、
家賃は親自身が支払う
という場合には、親の年金収入についても確認される可能性があります。
■家賃は誰の口座から支払う?
契約によって異なります。
親族契約の場合でも、
契約者である子どもの口座
実際に住む親の口座
など、家賃の支払方法を確認する必要があります。
保証会社によって口座名義の条件が異なる場合もあるため、
「親が払う予定だから問題ない」と自己判断せず、契約前に確認する
ことが大切です。
■保証会社は必要?
現在の賃貸では、親族契約の場合でも保証会社への加入を求める物件があります。
つまり、
子どもが契約者
+
保証会社
という契約もあります。
また、
子どもが契約者なら親の保証会社審査は一切ない
とは限りません。
保証会社によって確認内容が異なるため、親族契約に対応できるかを確認します。
埼玉の賃貸契約で連帯保証人は必要?家賃保証会社との違いや費用を解説
■子どもが契約者なら緊急連絡先も子どもでいい?
ここは少し注意が必要です。
契約者本人である子どもを、
そのまま入居者の緊急連絡先として扱えるか
は申込先によって異なります。
例えば、
契約者:長男
入居者:母
緊急連絡先:次男
という形を求められる場合もあります。
一方、
契約者本人へ緊急時の連絡を行う運用の場合もあります。
誰を緊急連絡先として登録する必要があるのか確認しましょう。
■子どもが遠方に住んでいても契約者になれる?
相談できる場合があります。
例えば、
親:埼玉
子ども:東京
だけでなく、
親:東京
子ども:大阪
などの場合もあります。
ただし、高齢者の一人暮らしでは貸主側が、
「何かあったとき誰が対応するのか」
を気にする場合があります。
契約者の子どもが遠方の場合には、
近くに住む親族
見守りサービス
地域の支援
などについて確認されることも考えられます。
■兄弟姉妹のどちらが契約者になる?
例えば、
母親が賃貸へ入居
長男は会社員
次男は自営業
という場合があります。
誰を契約者にするかは、
収入
勤務状況
現在の住居費
保証会社の条件
などを確認して決めます。
「長男だから契約者」
と続柄だけで決める必要はありません。
■親の近くに住んでいないとダメ?
一律ではありません。
ただし、高齢の親が一人で暮らす場合、
緊急時に誰が対応できるのか
は重要です。
国土交通省では、高齢者を住宅確保要配慮者の一つとして位置付け、居住支援法人が住宅情報の提供・相談、家賃債務保証、見守りなどの生活支援を行う制度を設けています。 国土交通省
親族だけで対応するのが難しい場合には、こうした支援を検討することもあります。
■見守りサービスを求められることもある?
あります。
特に、
高齢
一人暮らし
近隣に親族がいない
という場合には、物件によって見守りサービスへの加入を条件とすることがあります。
2025年10月からは改正住宅セーフティネット制度の運用も進み、見守りなどの居住支援を組み合わせた住宅確保の取組が強化されています。国土交通省も2026年度に、高齢者など住宅確保要配慮者のための見守り等を含む取組を支援しています。 国土交通省
ただし、
親族契約なら見守り不要
というわけではありません。
物件ごとに確認します。
■子どもが家を買って親を住ませる場合とは違う?
違います。
今回の記事で扱っているのは、
賃貸物件を借りる場合
です。
子どもが住宅を購入して親に住んでもらう場合は、
住宅ローン
税金
所有権
資金計画
など、別の問題があります。
スマイファミリーでは今後、不動産購入についての記事も増やしていきます。
■親族契約を相談するときに整理したいこと
申し込み前に、
・実際に住む親の年齢
・年金などの収入
・一人暮らしか
・契約者となる子どもの勤務先・収入
・誰が家賃を支払うか
・緊急連絡先
・子どもと親の居住距離
・保証会社
・見守りサービスの利用可否
を整理しておくとスムーズです。
すべてを自分で判断する必要はありません。
最初に、
「高齢の母が住む部屋を、息子の自分が契約したい」
と不動産会社へ伝えれば、その条件で相談できる物件から探しやすくなります。
■よくある質問
Q. 80代の母が住む部屋を息子名義で契約できますか?
親族契約を認めている物件であれば相談できる場合があります。契約者と実際の入居者が異なることを最初から正確に伝えてください。
Q. 子どもが会社員なら審査は必ず通りますか?
必ずではありません。子どもの収入や勤務状況だけでなく、物件、保証会社、実際の入居者などについて確認される可能性があります。
Q. 親は年金だけですが大丈夫ですか?
年金収入で本人契約できる物件もあります。親族契約を含めて選択肢を確認しましょう。
Q. 契約者は子どもでも、家賃は親が払えますか?
物件や保証会社によって支払口座などの条件が異なります。契約前に確認してください。
Q. 子どもが県外に住んでいても契約できますか?
相談できる場合があります。ただし、高齢者の一人暮らしでは緊急時の連絡体制などを確認されることがあります。
Q. 親が住むことを言わずに自分名義で借りてもいいですか?
おすすめできません。実際の入居者を正確に申告し、親族契約が可能な物件として申し込みましょう。
Q. 親族契約なら保証会社はいりませんか?
保証会社への加入を求められる物件はあります。親族契約と保証会社は別の条件として考えましょう。
■関東で高齢の親のお部屋探しにお悩みのご家族へ
高齢の親のお部屋探しでは、
「親本人で契約する」
だけが選択肢ではありません。
物件によっては、
子どもなど親族を契約者として相談する方法
もあります。
ただし、
子ども名義にすればどの物件でも借りられる
というものではありません。
本人契約がいいのか。
親族契約がいいのか。
保証会社は利用できるのか。
緊急連絡先は誰にするのか。
見守りが必要なのか。
現在の状況を整理しながら、相談できる物件を探すことが大切です。
スマイファミリーでは、東京・埼玉・千葉・神奈川・茨城・栃木・群馬で、高齢者・シニアの方と、そのご家族からのお部屋探しについてご相談を承っています。
「高齢の親の部屋を探している」「親本人では審査が心配」「自分が契約者になれるか知りたい」という段階でも、スマイファミリーへお気軽にご相談ください。

