
賃貸は来店せずに契約できる?オンライン内見・IT重説・電子契約の違いを解説
転勤、進学、就職などをきっかけに埼玉県で賃貸物件を探していても、
「遠方なので何度も不動産会社へ行けない」
「仕事が忙しくて内見する時間がない」
「オンラインで部屋を見て申し込める?」
「重要事項説明もオンラインで受けられる?」
「契約書も電子で手続きできる?」
「一度も来店せずに入居まで進められる?」
と疑問を持つ方もいらっしゃると思います。
現在の賃貸取引では、オンラインを利用して手続きできる場面が増えています。
国土交通省では、賃貸取引の重要事項説明について、テレビ会議などを利用した「IT重説」を2017年から本格運用しています。また、2022年5月からは、相手方の承諾を得ることで重要事項説明書や契約締結時書面などを電磁的方法で交付することも可能になっています。
ただし、
オンライン内見ができること
IT重説ができること
契約書を電子化できること
一度も来店せず入居まで完了できること
は、それぞれ同じ意味ではありません。
物件、管理会社、不動産会社、保証会社、契約方法などによって対応できる範囲は異なります。
今回は、埼玉県内で賃貸物件を探している方へ、オンライン内見、IT重説、電子書面の違いと、遠方からのお部屋探しで確認しておきたいポイントを解説します。
■オンライン内見とは?
オンライン内見とは、スマートフォンやパソコンなどを使用し、不動産会社の担当者が現地から映像を映しながら物件を案内する方法です。
例えば担当者が室内を移動しながら、
・玄関
・居室
・収納
・キッチン
・浴室
・洗面所
・バルコニー
・眺望
・共用部分
などを映します。
利用者は自宅や勤務先などから映像を確認し、
「クローゼットの中をもう少し見たい」
「冷蔵庫置場を映してほしい」
「窓から外を見せてほしい」
など、その場で担当者へ質問できます。
動画サイトに掲載された物件紹介動画を見るだけとは異なり、リアルタイムで確認できることがオンライン内見の特徴です。
■オンライン内見はすべての物件でできる?
すべての物件で対応できるとは限りません。
例えば、
・現在入居中
・まだ鍵を管理会社から借りられない
・現地での案内方法に制限がある
・管理会社指定の案内方法がある
などの場合は、オンライン内見が難しいことがあります。
また、申込みが多数入っている物件では、オンライン内見を待っている間に別の方から申込みが入る可能性もあります。
気になる物件がある場合は、
「オンライン内見できますか?」
と早めに確認しましょう。
■オンライン内見で確認しやすいこと
オンラインでも、室内の多くの部分を確認できます。
例えば、
・部屋の形
・収納
・設備
・水回り
・壁や床の色
・室内洗濯機置場
・コンセントの位置
・エアコン
・バルコニー
・共用廊下
などです。
担当者へお願いすれば、気になる場所を近くから映してもらえる場合もあります。
家具や家電を持ち込む予定がある場合は、
「洗濯機置場の幅を測ってほしい」
「冷蔵庫置場の寸法を確認したい」
など、採寸を相談できる場合もあります。
ただし、測定できる場所や正確性については物件ごとに異なります。
■オンラインでは分かりにくいこともある
オンライン内見は便利ですが、現地へ行く内見と完全に同じではありません。
特に映像では判断しにくいものがあります。
例えば、
・室内のにおい
・湿気
・実際の明るさ
・周囲の生活音
・電車や道路の音
・室温
・階段の上り下り
・駅から物件までの雰囲気
などです。
スマートフォンのカメラでは、実際より室内が広く見えたり明るく見えたりすることもあります。
オンラインだけで決める場合は、こうした違いがあることを理解しておきましょう。
■周辺環境も見てもらえる?
対応可能であれば、建物周辺を映してもらえる場合があります。
例えば、
・建物入口
・ごみ置場
・駐輪場
・駐車場
・前面道路
・周辺の建物
などです。
ただし、駅から物件まで長時間歩きながら案内できるかなどは、不動産会社や状況によって異なります。
遠方から物件を決める場合は、地図だけでなく、
・スーパー
・コンビニ
・駅
・学校
・病院
・大きな道路
なども事前に確認しておきましょう。
■録画動画とオンライン内見は違う?
違います。
事前に撮影された動画は、自分の好きな時間に確認できるメリットがあります。
一方、オンライン内見ならその場で質問できます。
例えば録画動画では収納の中が映っていなくても、オンライン内見なら、
「その収納を開けてもらえますか?」
とお願いできます。
遠方から本格的に申込みを検討している場合は、写真や動画だけで判断せず、可能であればリアルタイムで確認すると安心です。
■オンライン内見したら申込みできる?
物件によっては、オンライン内見後に入居申込みへ進むことができます。
現在では、申込フォームなどを利用してインターネット上で入居申込みを行うケースもあります。
申込みでは一般的に、
・氏名
・生年月日
・現在住所
・勤務先
・収入
・入居者
・緊急連絡先
などの情報が必要になります。
本人確認書類などをオンラインで提出する場合もあります。
ただし、申込み方法は管理会社によって異なります。
紙の申込書が必要な物件もあるため、確認しましょう。
■オンラインで申し込めば審査も早い?
オンライン申込みだから必ず審査が早くなるとは限りません。
入居審査では、
・申込内容
・提出書類
・保証会社
・貸主確認
・勤務先などの確認
が行われる場合があります。
書類に不足があれば追加提出が必要になることもあります。
遠方から申し込む場合でも、審査内容そのものが省略されるわけではありません。
入居希望日が決まっている場合は、必要書類を早めに準備しましょう。
■IT重説とは?
賃貸契約前には、宅地建物取引士から重要事項説明を受けます。
IT重説は、この重要事項説明をテレビ会議などのオンライン環境を使って受ける方法です。
国土交通省では、賃貸取引について2017年10月からIT重説を本格運用しています。パソコンやスマートフォンなどを使用し、対面と同様に説明や質疑応答ができる双方向の環境で行います。
そのため、対応している不動産会社であれば、
「重要事項説明のためだけに遠方から店舗へ行く」
という負担を減らせる場合があります。
■IT重説なら説明を聞くだけでいい?
重要事項説明は、契約条件を確認する大切な手続きです。
オンラインだからといって、内容が簡略化されるわけではありません。
例えば、
・家賃
・管理費
・敷金、礼金
・契約期間
・更新
・退去
・違約金
・設備
・禁止事項
・ハザードマップなどに関する事項
など、重要な内容を確認します。
分からない部分があれば、その場で質問しましょう。
「オンラインだから早く終わらせたい」と内容を確認せず進めることはおすすめできません。
■スマートフォンだけでもIT重説できる?
通信環境や画面などの条件が整えば、スマートフォンを使用できる場合があります。
重要なのは、説明者と利用者が映像・音声でやり取りでき、説明資料を確認できることです。
国土交通省も、IT重説ではテレビ会議等を使って対面と同様の説明・質疑応答ができる環境を求めています。
ただし、小さなスマートフォン画面では書類が見づらい場合があります。
可能であれば、
・パソコン
・タブレット
・別画面で書類を開く
など、内容を確認しやすい環境を準備すると安心です。
■通信が途中で切れたら?
オンライン説明中に、
・音声が聞こえない
・映像が止まる
・通信が切れる
ということも考えられます。
内容を十分に確認できない状態のまま進めるのではなく、不具合があれば担当者へ伝えましょう。
通信環境を整えたうえで再開するなどの対応が必要になる場合があります。
重要事項説明は、説明をきちんと理解できる環境で受けることが大切です。
■重要事項説明書も電子でもらえる?
現在は、一定の条件のもとで重要事項説明書などを電子データで受け取ることが可能です。
国土交通省によると、2022年5月18日から重要事項説明書や契約締結時書面などを電磁的方法で提供できる制度が施行されています。
ただし、電子書面で受け取る場合には、受け取る側の承諾が必要です。
電子ファイルで受け取った場合も、内容を保存しておきましょう。
入居後に契約内容を確認することがあります。
■電子書面=完全な電子契約?
必ずしも同じではありません。
重要事項説明書を電子データで受け取れることと、賃貸借契約のすべてをオンラインだけで完結できることは別です。
物件によっては、
・電子署名を利用する
・紙の契約書へ署名・押印して郵送する
・連帯保証人の書類が必要
・管理会社指定の手続きがある
など対応が異なります。
「IT重説できる=契約書もすべてスマートフォンだけで完了」
とは考えず、どこまでオンライン対応できるか確認しましょう。
■紙の契約書が必要な物件もある?
あります。
不動産取引で電子書面が利用できる制度が整っていても、すべての不動産会社・管理会社が同じ方法を採用しているわけではありません。
国土交通省の調査でも、IT重説や書面電子化の導入状況は事業者ごとに異なります。
物件によって、
・電子契約
・郵送契約
・店舗契約
などが指定される場合があります。
遠方から探す場合は、申込み前に契約方法も確認しておくと安心です。
■契約書を郵送する場合
オンライン内見・IT重説に対応していても、契約書だけは郵送というケースもあります。
その場合は、
・書類発送日
・返送期限
・署名、押印場所
・必要書類
・契約金の支払期限
を確認しましょう。
書類に記入漏れがあると再度郵送が必要になり、契約開始日に間に合わない可能性があります。
遠方からの契約では余裕を持って進めましょう。
■本人確認はどうする?
オンラインで手続きを行う場合でも、本人確認がなくなるわけではありません。
例えば、
・運転免許証
・マイナンバーカード
・在留カード
・パスポート
などの本人確認書類を求められることがあります。
提出方法は物件やシステムによって異なります。
画像アップロードなどを利用する場合は、文字や有効期限が読める状態で提出しましょう。
■保証会社の本人確認電話にも注意
オンラインで入居申込みをしても、保証会社から本人確認の電話が入る場合があります。
申込み後は、知らない番号だからとすべて無視せず、連絡が入る可能性について確認しておきましょう。
緊急連絡先や勤務先などへ確認が行われる可能性がある場合もあります。
登録する方へ事前に伝えておくとスムーズです。
■契約金もオンラインで支払える?
支払方法は物件によって異なります。
例えば、
・銀行振込
・クレジットカード
・指定された決済サービス
などを利用できる場合があります。
ただし、すべての初期費用をカード決済できるとは限りません。
また、
・家賃
・保証会社利用料
・火災保険
などで支払先が分かれる場合もあります。
初期費用の支払期限と方法を確認しましょう。
■鍵はオンラインでは受け取れない
契約手続きの多くをオンラインで行えても、最終的に室内へ入るための鍵を受け取る必要があります。
鍵の受け取り方法として、
・不動産会社店舗
・管理会社
・現地
・指定場所
などがあります。
スマートロックなどを利用する物件では、物理的な鍵を受け取らない場合もありますが、すべての物件が対応しているわけではありません。
遠方から直接引っ越してくる場合は、
「鍵をいつ・どこで受け取れるか」
を必ず確認しましょう。
■引っ越し当日の鍵受け取りは注意
例えば、
午前8時:引っ越し業者到着
午前10時:鍵受け取り予定
では、荷物を室内へ搬入できません。
遠方から来る場合は、
・鍵渡し可能時間
・店舗営業時間
・引っ越し業者到着時間
・ガス開栓時間
などをまとめて調整しましょう。
オンライン手続きができても、入居当日のスケジュール調整は必要です。
■実際の部屋を一度も見ずに契約して大丈夫?
これは利用者の考え方によります。
遠方から転勤するなど、現地へ行くことが難しい場合は、オンライン内見が非常に便利です。
一方、部屋の、
・におい
・音
・日当たり
・周辺環境
などを重視する方は、現地内見の方が判断しやすい場合があります。
可能であれば家族や知人などに代理で見てもらう方法もあります。
ただし、代理内見に対応できるかは不動産会社へ確認しましょう。
■オンライン内見で特に質問したいこと
遠方からオンライン内見する場合は、事前に質問内容をまとめておくとスムーズです。
例えば、
・室内全体をゆっくり映してほしい
・収納内部を確認したい
・冷蔵庫置場を測ってほしい
・洗濯機置場を測ってほしい
・窓からの景色を見たい
・バルコニーを見たい
・ごみ置場を確認したい
・駐輪場、駐車場を確認したい
・共用廊下を見たい
・道路から建物を見たい
などです。
画面越しだからこそ、気になる部分を積極的に質問しましょう。
■オンライン内見だけで決めるなら写真も保存する
物件情報は、申込み後に掲載が終了することがあります。
そのため、可能であれば、
・間取り図
・募集条件
・設備情報
などを自分でも保存しておくと確認しやすくなります。
ただし、最終的な契約内容は、インターネット上の募集ページではなく契約書などの正式な書類で確認しましょう。
募集時から契約までに条件が変更される場合もあります。
■申込み前に初期費用を確認する
遠方から物件を決める場合は、
「現地で話を聞きながら決める」
という機会が少なくなります。
そのため、申込み前に、
・家賃
・管理費
・敷金
・礼金
・仲介手数料
・保証会社利用料
・火災保険
・鍵交換費用
・24時間サポート
・その他費用
などを確認しましょう。
後から想定していなかった費用が出ないよう、見積書を確認することが大切です。
■契約開始日も確認する
遠方から引っ越す場合、
「仕事は10月1日からだから、9月30日に埼玉へ行く」
など具体的なスケジュールが決まっていることがあります。
その場合は、
・契約開始日
・入居可能日
・鍵渡し日
・引っ越し日
を確認しましょう。
すべて同じ日とは限りません。
■遠方からの転勤では会社の社宅規定も確認
会社名義で契約する場合や、家賃補助を利用する場合は、
・会社指定の仲介会社
・家賃上限
・初期費用上限
・契約名義
・契約方法
・電子契約の可否
などが決められている場合があります。
オンラインで簡単に手続きできそうでも、会社側の承認が必要になることがあります。
物件を申し込む前に勤務先へ確認しましょう。
■外国籍の方が海外から探す場合
海外から日本へ転勤・留学する方も、オンラインで物件を探したいことがあります。
その場合は、
・在留カード
・在留資格
・勤務先または学校
・日本国内の連絡先
・緊急連絡先
・日本の電話番号
などについて確認される可能性があります。
来日前で用意できない書類がある場合は、最初に不動産会社へ伝えましょう。
オンラインで内見できても、すべての物件が海外からの申込みに対応するとは限りません。
■オンラインだけで完結できるか最初に聞く
遠方から一度も店舗へ行かず契約したい場合は、問い合わせ時にその希望を伝えましょう。
例えば、
「現在大阪に住んでいて、埼玉へ行けるのは引っ越し当日だけです」
と伝えれば、
・オンライン内見
・オンライン申込み
・IT重説
・契約書の方法
・鍵受け取り
について対応可能か確認しやすくなります。
最後になって、
「契約時は来店が必要です」
と分かることを避けるためにも、最初の段階で相談することが大切です。
■オンライン契約で確認したいチェックポイント
遠方から賃貸物件を探す場合は、次の内容を整理しておくと安心です。
・オンライン内見が可能か
・現地の採寸を依頼できるか
・オンラインで入居申込みできるか
・IT重説に対応しているか
・重要事項説明書を電子で受け取れるか
・賃貸借契約書は電子か郵送か
・必要な本人確認書類
・契約金の支払方法
・契約書類の返送期限
・鍵の受取場所
・契約開始日
・入居可能日
・引っ越し当日のスケジュール
オンラインという言葉だけで判断せず、どの手続きまでオンラインでできるのかを確認しましょう。
■埼玉県へ遠方から引っ越す方へ
スマイファミリー大宮店では、大宮を中心に埼玉県内のお部屋探しについてご相談を承っています。
「転勤で埼玉へ行くが内見する時間がない」
「遠方なので何度も店舗へ行けない」
「オンラインで物件を確認したい」
「契約手続きをできるだけオンラインで進めたい」
「引っ越し当日に初めて埼玉へ行く予定」
「仕事開始日に間に合うよう部屋を決めたい」
このような場合も、希望エリア、家賃、入居希望日、現在お住まいの地域などを確認しながら、お部屋探しの進め方をご案内します。
オンライン内見やIT重説を利用することで、遠方からでも賃貸物件を探しやすくなっています。
一方、物件や管理会社によって対応方法は異なり、鍵の受け取りなどオンラインでは完結しない手続きもあります。
大切なのは、
「オンライン対応」と書かれているから全部オンラインでできる
と考えるのではなく、
内見・申込み・重要事項説明・契約書・鍵渡しのそれぞれについて確認することです。
埼玉県への転勤、進学、就職などで遠方から賃貸物件をお探しの方は、スマイファミリー大宮店へお気軽にご相談ください。
