
埼玉で生活保護受給中にペット可賃貸は借りられる?住宅扶助と審査を解説
犬や猫などのペットと暮らしている方が生活保護を受給することになった場合や、生活保護を受給中に転居が必要になった場合、「ペットと一緒に住める賃貸物件を借りられる?」と不安になることがあります。
また、「ペット可物件は家賃が高い」「追加の敷金は認められる?」「ペットを飼っていると審査に通らない?」と悩む方もいらっしゃるでしょう。
生活保護を受給していることだけを理由に、ペット可賃貸を一律に借りられなくなるわけではありません。
ただし、住宅扶助の上限、初期費用、保証会社の審査、ペットの種類や頭数、物件ごとの飼育条件などを確認する必要があります。
ペット可物件は一般的な賃貸物件より選択肢が限られるため、転居期限が迫ってから探し始めると、条件に合う物件が見つからない可能性があります。
今回は、埼玉県で生活保護を受給しながらペットと暮らせる賃貸物件を探している方へ、住宅扶助、入居審査、敷金や初期費用、無断飼育の注意点、物件探しの流れを解説します。
■生活保護受給中でもペットと暮らせる?
生活保護を受給していることだけを理由に、犬や猫などのペットを飼うことが一律に禁止されているわけではありません。
しかし、ペットの飼育費用が別に支給されるわけではなく、餌代、トイレ用品、予防接種、通院費などを生活費のなかから負担することになります。
確認しておきたい費用は次のとおりです。
・毎日の餌代
・トイレ用品
・予防接種
・健康診断
・病気やけがの治療費
・トリミング費用
・ペット用品の購入費
・登録などに必要な費用
・ペット保険料
・退去時の修繕費
ペットの健康状態や年齢によっては、急な医療費が必要になることもあります。
生活費とのバランスを考え、継続して適切に飼育できるか確認することが大切です。
■ペット可賃貸とは?
ペット可賃貸は、貸主が一定の条件でペットの飼育を認めている物件です。
ただし、「ペット可」と記載されていても、どのような動物でも自由に飼えるわけではありません。
物件ごとに次のような条件が定められている場合があります。
・犬のみ飼育可能
・猫のみ飼育可能
・犬または猫のどちらか1匹まで
・小型犬のみ
・体重や体長の制限
・成長後の大きさに関する制限
・多頭飼育は禁止
・室内飼育が条件
・予防接種の証明書が必要
・貸主の事前承諾が必要
募集広告に「ペット相談」と記載されている場合は、申し込み後に貸主へ確認する物件もあります。
「相談可」は必ず飼育できるという意味ではないため、申し込み前に条件を確認しましょう。
■住宅扶助の範囲内で探す
生活保護の住宅扶助として認定される家賃には、地域や世帯人数などに応じた上限があります。
ペット可物件であっても、原則として福祉事務所から確認された家賃条件の範囲内で探す必要があります。
ペット可物件は、一般的な物件より家賃が高く設定されていることがあります。
また、次のような月額費用が追加される場合もあります。
・ペット飼育時の家賃増額
・共益費
・管理費
・月額保証料
・24時間サポート費用
・定額水道料
・ペットに関する月額費用
毎月の総額すべてが住宅扶助の対象になるとは限りません。
募集図面の家賃だけで判断せず、ペットを飼育した場合の月額費用を不動産会社へ確認しましょう。
■ペットを理由に家賃上限は上がる?
ペットを飼っていることだけを理由に、住宅扶助の上限が引き上げられるとは限りません。
「ペット可物件が少ない」「ペット可物件は家賃が高い」という事情があっても、希望する物件の家賃が自動的に認められるわけではありません。
確認される可能性がある内容は次のとおりです。
・地域ごとの住宅扶助の基準
・世帯人数
・転居の必要性
・現在の住居を退去する理由
・希望する物件の家賃
・共益費などの本人負担
・ペット飼育による追加費用
・ほかに条件を満たす物件があるか
物件を探し始める前に、担当ケースワーカーへ家賃の上限と本人負担になる費用を確認しましょう。
■ペット可物件の敷金はどうなる?
ペット可物件では、通常の敷金に加えて、ペット飼育時に敷金を追加する条件が設定されている場合があります。
例えば、ペットを飼わない場合は敷金1か月、飼育する場合は敷金2か月といった条件です。
また、追加した敷金の一部または全部を、退去時に返還しない契約条件が設けられていることもあります。
確認したい内容は次のとおりです。
・通常の敷金
・ペット飼育時の追加敷金
・敷金の返還条件
・償却の有無
・退去時の清掃費
・消臭や除菌に関する費用
・壁紙や床の修繕条件
・契約書のペット特約
生活保護を受給中の転居では、必要な初期費用が認定される可能性がありますが、すべての追加費用が必ず認められるとは限りません。
見積書を受け取ったら、契約や支払いを行う前にケースワーカーへ提出しましょう。
■ペット飼育の追加費用は必ず認められる?
ペットを飼育するために追加される敷金、礼金、家賃などが、生活保護から必ず支給されるとは限りません。
福祉事務所では、転居の必要性や契約に必要な費用などを確認したうえで判断します。
例えば、次のような費用は個別の確認が必要です。
・ペット飼育による敷金の増額
・ペット礼金
・ペット飼育承諾料
・ペット消毒費
・ペット登録料
・家賃の増額分
・月額のペット費用
自己判断で「後から支給される」と考えて契約すると、本人負担が大きくなる可能性があります。
不動産会社へ、ペットを飼育する場合と飼育しない場合の費用を分けた見積書を依頼しましょう。
■生活保護受給中の入居審査
ペット可物件へ申し込む場合も、貸主や保証会社による入居審査が行われます。
審査では、生活保護の受給状況だけでなく、ペットに関する条件も確認される可能性があります。
主な確認項目は次のとおりです。
・住宅扶助の範囲
・家賃の支払い方法
・代理納付を利用するか
・保証会社を利用できるか
・緊急連絡先
・ペットの種類
・犬種や猫種
・年齢
・体重や大きさ
・飼育頭数
・予防接種の状況
・現在の飼育環境
物件によっては、ペットの写真や予防接種証明書などの提出を求められる場合があります。
事実と異なる種類、頭数、大きさを申告しないようにしましょう。
■保証会社の審査も確認する
生活保護を受給中の賃貸契約では、家賃保証会社の利用を求められることがあります。
ペット可物件であっても、保証会社の審査条件を満たす必要があります。
確認される可能性がある内容は次のとおりです。
・生活保護の受給証明
・住宅扶助の金額
・保護費の支給日
・家賃の支払い方法
・過去の家賃滞納
・緊急連絡先
・本人確認書類
・ペット飼育の申告
保証会社によって必要書類や審査方法は異なります。
過去に別の保証会社で審査に通らなかった場合も、その理由を確認し、対応可能な保証会社を利用する物件について相談しましょう。
■代理納付を利用できる場合
住宅扶助の代理納付は、福祉事務所が本人に代わって、認定された家賃などを貸主や管理会社へ直接支払う仕組みです。
代理納付によって、家賃の支払いに関する貸主の不安を軽減できる可能性があります。
ただし、代理納付を利用しても、ペット飼育の承諾や入居審査が不要になるわけではありません。
次の内容を確認しましょう。
・代理納付を利用できるか
・代理納付の開始月
・対象となる金額
・共益費の取り扱い
・ペットによる家賃増額分の取り扱い
・本人が支払う月額費用
・振込先口座
代理納付分と本人負担分を分けて把握することが大切です。
■無断でペットを飼わない
ペット不可物件で、貸主や管理会社へ連絡せずに犬や猫を飼育すると、賃貸借契約違反として問題になる可能性があります。
また、ペット可物件でも、承諾を得ていない種類や頭数のペットを飼うと、契約条件に反する場合があります。
無断飼育によって考えられる問題は次のとおりです。
・管理会社から事実確認を受ける
・ペットを飼育しないよう求められる
・契約条件の変更を求められる
・追加敷金などの支払いが必要になる
・近隣から苦情が入る
・保証会社へ報告される
・契約解除について問題になる
・転居が必要になる
「室内で飼えば分からない」「小動物なら申告しなくてもよい」と自己判断しないようにしましょう。
■一時的に預かる場合も確認する
家族や知人の犬や猫を一時的に預かる場合も、賃貸借契約のペット禁止条項に触れる可能性があります。
預かる期間が短くても、貸主や管理会社の承諾が必要になる場合があります。
確認したい内容は次のとおりです。
・一時預かりが認められるか
・預かる動物の種類
・頭数
・預かる期間
・申請書が必要か
・追加費用が発生するか
ペット不可物件で暮らしている場合は、自己判断で預からず、事前に管理会社へ確認しましょう。
■小動物なら自由に飼える?
ハムスター、うさぎ、鳥、爬虫類、魚などは、犬や猫とは異なる扱いになることがあります。
しかし、小動物であれば必ず許可なく飼育できるとは限りません。
賃貸借契約書では、犬や猫だけでなく「動物の飼育」を広く禁止している場合があります。
また、動物の種類によって次のような問題が考えられます。
・鳴き声
・におい
・脱走
・床や壁への損傷
・水槽からの水漏れ
・近隣住民のアレルギー
・危険動物に関する規制
飼育を始める前に、管理会社へ種類や飼育方法を伝えて確認しましょう。
■ペットの種類や頭数を正しく申告する
ペット可物件では、飼育できる種類や頭数が契約で決められていることがあります。
現在飼っているペットについて、次の情報を整理しておきましょう。
・動物の種類
・犬種や猫種
・年齢
・性別
・体重
・成長後の予想体重
・飼育頭数
・去勢や避妊の状況
・予防接種の状況
・しつけの状況
・室内飼育かどうか
「小型犬1匹」と申告しながら、実際には複数のペットを飼うことは避けましょう。
契約後に新しいペットを迎える場合も、先に管理会社へ相談する必要があります。
■多頭飼育は物件が限られる
犬や猫を複数飼っている場合は、対応できる賃貸物件がさらに限られる可能性があります。
「ペット可」と記載されている物件でも、1匹までとしている場合があるためです。
多頭飼育の場合は、次の内容を早めに伝えましょう。
・現在の飼育頭数
・それぞれの種類
・年齢と体重
・今後頭数が増える予定があるか
・鳴き声やにおいへの対策
・トイレの管理方法
・不在時の飼育方法
希望条件を隠したまま内見や申し込みを進めると、契約直前に飼育できないことが判明する可能性があります。
■原状回復費用に注意する
ペットを飼育している場合は、退去時に室内の傷やにおいについて修繕費用を請求される可能性があります。
例えば、次のような損傷が考えられます。
・爪による壁紙の傷
・柱や建具の傷
・床の傷や変色
・排せつ物による汚れ
・室内に残ったにおい
・網戸の破損
・ドアや巾木のかじり跡
通常の使用による損耗と、ペット飼育による損傷では、退去時の取り扱いが異なる場合があります。
契約前に、ペット特約、敷金の償却、清掃費、消臭費などを確認しましょう。
■室内の傷やにおいを防ぐ
退去時の負担や近隣トラブルを減らすためには、入居中の対策が重要です。
例えば、次のような方法があります。
・爪とぎを設置する
・床に保護マットを敷く
・壁を保護するシートを使用する
・トイレをこまめに清掃する
・換気を行う
・抜け毛を掃除する
・鳴き声への対策を行う
・留守番時間を長くしすぎない
・共用部分ではケージや抱きかかえで移動する
保護シートなどを貼る場合も、壁紙を傷めない製品か確認しましょう。
設備へ固定する必要がある場合は、管理会社へ相談してください。
■近隣トラブルを防ぐ
ペット可物件でも、鳴き声、におい、共用部分の利用方法などによって近隣トラブルが発生することがあります。
特に集合住宅では、次の内容に配慮しましょう。
・長時間鳴き続けないようにする
・ベランダへ長時間出さない
・共用廊下を自由に歩かせない
・排せつ物を放置しない
・エレベーターの利用規則を守る
・抜け毛を共用部分へ飛散させない
・ほかの入居者へ近づけすぎない
・管理規約や飼育細則を守る
苦情が入った場合は放置せず、管理会社の指示を確認して改善しましょう。
■新しくペットを飼い始める場合
生活保護受給中に新しくペットを迎えたい場合は、飼育費用や住居の契約条件を慎重に確認する必要があります。
現在の物件がペット可であっても、新しいペットを迎える前に貸主の承諾が必要な場合があります。
確認したい内容は次のとおりです。
・現在の契約で飼育できるか
・飼育可能な種類や頭数
・追加敷金や家賃増額
・管理会社への申請
・保証会社への連絡
・継続的な飼育費用
・病気や入院時に世話を頼める人
・災害時の避難方法
ペットは長期間にわたって世話をする必要があります。
現在だけでなく、将来も適切に飼育できるか考えましょう。
■入院した場合の預け先を考える
飼い主が病気やけがで入院した場合、ペットの世話をする人が必要になります。
急な入院に備えて、次の内容を整理しておきましょう。
・世話を頼める親族や知人
・かかりつけの動物病院
・ペットホテル
・一時預かりサービス
・餌の種類と量
・薬の有無
・予防接種の記録
・ペットの性格
・緊急時の連絡先
ケースワーカーや医療機関が、必ずペットの預け先を手配できるとは限りません。
頼める人がいない場合は、早めに動物愛護の相談窓口や支援団体などへ相談しましょう。
■ペットを飼えなくなった場合
病気、入院、施設入所、経済状況の変化などによって、どうしてもペットを飼い続けることが難しくなる場合があります。
その場合も、すぐに放棄したり、屋外へ放したりしてはいけません。
まずは次のような相談先や方法を検討しましょう。
・親族や知人への相談
・かかりつけの動物病院
・新しい飼い主探し
・動物愛護団体
・自治体の動物相談窓口
・犬の場合は管轄の保健所
・猫などの場合は動物指導センター
埼玉県では、飼育動物は終生飼養が原則と案内しています。
状況が深刻になる前に、ケースワーカーや福祉関係者にも相談し、利用できる支援を整理しましょう。
■現在の物件で無断飼育している場合
現在ペット不可物件で無断飼育している場合は、状況を放置すると問題が大きくなる可能性があります。
ただし、対応方法は契約内容、飼育期間、近隣への影響などによって異なります。
確認する内容は次のとおりです。
・賃貸借契約のペット条項
・現在飼育している種類と頭数
・室内の損傷
・近隣から苦情があるか
・貸主へ相談できるか
・ペット可物件へ転居する必要があるか
・転居費用が認められる可能性
・一時的な預け先
「生活保護を受給しているから契約違反にならない」ということはありません。
ケースワーカーと不動産会社へ事情を説明し、対応方法を確認しましょう。
■現在の部屋を先に解約しない
ペット可物件への転居を希望する場合も、新しい物件が決まる前に現在の住居を解約することは避けましょう。
ペット可で、住宅扶助の範囲内にあり、生活保護受給中の申し込みに対応できる物件は限られる可能性があります。
次の順番で進めることが大切です。
1.ケースワーカーへ転居について相談する
2.家賃と初期費用の条件を確認する
3.ペットの種類や頭数を不動産会社へ伝える
4.対応可能な物件を探す
5.物件を内見する
6.初期費用見積書を受け取る
7.福祉事務所へ見積書を提出する
8.貸主と保証会社の審査を受ける
9.契約可能なことを確認する
10.現在の住居の解約日を調整する
新居の入居日と現在の部屋の退去日を調整し、飼い主とペットの住まいがなくなる期間を作らないようにしましょう。
■物件を内見するときの確認項目
ペット可物件を内見する際は、室内だけでなく共用部分や周辺環境も確認しましょう。
主な確認項目は次のとおりです。
・床や壁の素材
・防音性
・窓や網戸の状態
・ペットの脱走を防げるか
・ケージやトイレを置く場所
・エレベーターの有無
・共用部分の利用規則
・近隣の動物病院
・散歩できる場所
・日当たりや室温
・室内の段差
・災害時の避難経路
写真だけでは分からない点もあるため、可能であれば実際に内見しましょう。
■相談時に用意する情報
不動産会社やケースワーカーへ相談するときは、次の情報を整理しておくとスムーズです。
・生活保護の受給状況
・住宅扶助の上限
・転居を希望する理由
・希望地域
・世帯人数
・希望する間取り
・ペットの種類
・犬種や猫種
・年齢
・体重
・飼育頭数
・予防接種の状況
・希望する入居時期
・緊急連絡先
・初期費用の条件
ペットの写真や予防接種証明書など、提出を求められる可能性がある書類も準備しておきましょう。
■埼玉県でペット可賃貸をお探しの方へ
スマイファミリー大宮店では、大宮を中心に埼玉県内のお部屋探しについてご相談を承っています。
「生活保護を受給中でも借りられるペット可物件を探したい」
「犬や猫と一緒に転居したい」
「住宅扶助の範囲でペット可物件を探したい」
「ペット飼育時の初期費用を確認したい」
「多頭飼育について相談できる物件を探したい」
「福祉事務所へ提出する見積書が必要」
このような場合も、住宅扶助の範囲、ペットの種類や頭数、保証会社、初期費用、入居時期などを確認しながら、条件に合う物件を整理します。
ペット可物件は、一般的な賃貸物件より選択肢が限られる可能性があります。
現在の住居を先に解約したり、ペットの種類や頭数を隠して申し込んだりせず、早めにケースワーカーと不動産会社へ相談することが大切です。
埼玉県で生活保護受給中のペット可賃貸、住宅扶助、入居審査、初期費用についてお悩みの方は、スマイファミリー大宮店へお気軽にご相談ください。