埼玉で生活保護を申請中でも賃貸は借りられる?受給決定前の物件探しと注意点の画像

埼玉で生活保護を申請中でも賃貸は借りられる?受給決定前の物件探しと注意点

暮らし・手続き

埼玉県で生活保護を申請したものの、まだ結果が出ていない段階で、「今から賃貸物件を探してもよい?」「生活保護を申請中でも入居審査を受けられる?」「受給が決まる前に契約した場合、初期費用は支給される?」と悩む方もいらっしゃるでしょう。

生活保護を申請中の方でも、賃貸物件の情報を調べたり、不動産会社へ相談したりすることはできます。

ただし、申請した時点では、生活保護の開始、住宅扶助の金額、転居費用などが決定しているわけではありません。

自己判断で契約や支払いを進めると、希望していた費用が認められない可能性があるため、福祉事務所と相談しながら順番に進めることが重要です。

今回は、埼玉県で生活保護を申請中の方へ、受給決定前の物件探し、入居審査で確認されること、契約前に福祉事務所へ相談する内容、住む場所がない場合の相談先について解説します。

■生活保護を申請中とはどのような状態?

生活保護を申請すると、福祉事務所が世帯の生活状況、収入、資産などについて調査し、保護が必要かどうかを判断します。

埼玉県は、原則として申請日から14日以内、調査に時間を要する場合でも遅くとも30日以内に決定し、申請者へ文書で通知すると案内しています。

ただし、申請しただけで受給が確定するわけではありません。

申請中は、次の内容がまだ確定していない場合があります。

・生活保護が開始されるか
・保護開始日
・住宅扶助として認定される金額
・希望する物件への入居が認められるか
・転居の必要性が認められるか
・敷金などの初期費用が認められるか
・家賃の支払方法
・代理納付を利用するか

受給中の方と申請中の方では、不動産会社や貸主へ提示できる書類も異なります。

物件を探す際は、「すでに受給している」と伝えるのではなく、「現在申請中で結果を待っている」と正確に説明しましょう。

■申請中でも物件を探すことはできる?

生活保護の申請中でも、物件情報を確認したり、不動産会社へ希望条件を相談したりすることはできます。

例えば、次のような準備を進められます。

・希望する地域を整理する
・家賃相場を調べる
・生活保護について相談できる不動産会社を探す
・毎月支払える家賃の条件を確認する
・通院先や勤務先までの交通手段を調べる
・必要な設備を整理する
・緊急連絡先を確認する
・入居審査に必要となる書類を準備する

ただし、物件を探せることと、すぐに契約できることは別です。

受給決定前は、住宅扶助の認定内容や初期費用の支給が確定していないため、貸主や保証会社が審査を進められない場合もあります。

不動産会社へ相談する際は、生活保護を申請した日、現在の住居、福祉事務所へ相談している内容などを、分かる範囲で伝えましょう。

■申請中と受給中では入居審査が異なる

生活保護をすでに受給している場合は、保護決定通知書や受給証明に関する書類などによって、受給状況を確認できることがあります。

一方、申請中は生活保護の開始が決まっていないため、家賃の支払原資を確定できない場合があります。

入居審査では、次のような点が確認される可能性があります。

・現在の収入
・生活保護の申請状況
・申請した福祉事務所
・受給決定の見込み時期
・現在の住居
・転居を希望する理由
・家賃や初期費用の支払方法
・保証会社を利用できるか
・緊急連絡先を用意できるか
・受給が認められなかった場合の対応

確認項目や審査基準は、貸主や保証会社によって異なります。

申請中であることだけを理由に、すべての物件が契約できないとは限りませんが、受給決定後でなければ審査できない物件もあります。

■申請中であることは最初に伝える

生活保護の申請中であることを伏せたまま物件を申し込むと、審査の途中で提出書類や収入状況が一致せず、手続きが止まる可能性があります。

不動産会社へ問い合わせる際は、最初に次の内容を伝えましょう。

・生活保護を申請中であること
・まだ受給決定前であること
・申請した日
・相談している福祉事務所
・現在の住居の有無
・転居が必要な理由
・希望する入居時期
・受給決定後に契約したいこと

状況を正確に伝えることで、不動産会社も、申請中の段階で紹介できる物件か、受給決定後に申し込む物件かを確認しやすくなります。

■先に福祉事務所へ相談する

物件を探し始める前に、生活保護を申請した福祉事務所へ住居について相談しましょう。

主に確認したい内容は次のとおりです。

・申請中に物件を探してよいか
・現在の住居から転居する必要があるか
・物件探しを始める時期
・確認すべき家賃の範囲
・共益費や管理費の取り扱い
・初期費用が認められる可能性
・契約前に提出する書類
・入居申し込みを行うタイミング
・現在の住居を解約する時期
・受給決定前に契約してよいか

福祉事務所によって、物件資料や見積書を提出するタイミングが異なる場合があります。

「物件を見つけてから相談すればよい」と考えず、最初に手続きの順番を確認しておくと安心です。

■物件を探す前に家賃条件を確認する

受給決定前は、住宅扶助として認定される金額も確定していない場合があります。

インターネット上で見た金額や、知人に適用されている金額だけを参考にして物件を選ぶのは避けましょう。

住宅扶助の確認では、次のような条件が関係する場合があります。

・居住する地域
・世帯人数
・住居の床面積
・世帯の状況
・個別の事情
・家賃と共益費の内訳

家賃が条件に合っていても、管理費や保証会社の月額費用などを加えると、実際の負担が大きくなることがあります。

福祉事務所へ相談するときは、家賃だけでなく、毎月必要となる費用についても確認しましょう。

■受給決定前に契約するのは慎重に

希望に合う物件が見つかると、「ほかの人に申し込まれる前に契約したい」と思うかもしれません。

しかし、受給決定前に賃貸借契約を結ぶと、生活保護が開始されなかった場合や、希望する物件への入居が認められなかった場合に、自分で契約上の責任を負う可能性があります。

特に、次の行動は福祉事務所へ確認してから進めましょう。

・賃貸借契約書へ署名する
・契約金を支払う
・申込金や手付金を支払う
・鍵を受け取る
・入居日を確定する
・引っ越し業者を予約する
・現在の住居を解約する

「後から生活保護で支払ってもらえる」と自己判断するのは避ける必要があります。

支給の対象となる費用、金額、手続きについては、契約前に福祉事務所へ確認しましょう。

■申込金や預かり金にも注意する

物件によっては、申し込み時に申込金、預かり金などの支払いを求められることがあります。

支払う前に、次の内容を確認しましょう。

・何のために支払う費用か
・契約しなかった場合に返金されるか
・返金される条件
・福祉事務所が支給対象として認めるか
・領収書が発行されるか
・キャンセルした場合の取り扱い

名称が「預かり金」であっても、返金条件が分かりにくい場合があります。

内容を確認できないまま支払わず、書面で説明を受けたうえで福祉事務所へ相談しましょう。

■入居申し込みと契約は別の手続き

賃貸物件では、一般的に入居申し込み、入居審査、契約という順番で進みます。

入居申込書を提出した時点では、通常、契約が完了したわけではありません。

ただし、申し込み後のキャンセルについて、貸主や不動産会社へ早めに連絡する必要があります。

生活保護を申請中の場合は、申し込み前に次の点を確認しましょう。

・受給決定前でも申し込めるか
・審査を保留できるか
・受給決定後に必要な書類
・結果が出るまで物件を確保できるか
・契約予定日を調整できるか
・申し込み後に受給が認められなかった場合の対応

受給決定まで物件を確保できるとは限らないため、結果が出るまで待てる物件かどうか、不動産会社へ確認することが大切です。

■受給決定までどのくらいかかる?

埼玉県は、生活保護の申請後、原則として申請日から14日以内、調査に時間がかかる場合でも遅くとも30日以内に決定し、文書で通知すると案内しています。

ただし、すべての申請が必ず14日で決定されるという意味ではありません。

調査状況などによって、決定までの期間は異なります。

不動産会社へ相談するときは、「○日に必ず結果が出ます」と断定せず、福祉事務所から説明を受けている予定を伝えましょう。

また、申請後に収入、世帯人数、住居、通院状況などが変わった場合は、速やかに福祉事務所へ連絡する必要があります。

■受給決定後に確認する書類

生活保護の開始が決まったら、不動産会社や保証会社へ提出する書類を確認します。

状況によって、次のような書類が必要になる場合があります。

・本人確認書類
・生活保護の決定内容が分かる書類
・収入や受給状況を確認する書類
・住民票
・緊急連絡先に関する情報
・福祉事務所へ提出した物件資料
・初期費用の見積書
・家賃や共益費の内訳書
・保証会社の申込書

必要書類は、貸主、管理会社、保証会社によって異なります。

決定通知が届いたら、不動産会社へ受給が決定したことを伝え、改めて提出書類と審査の流れを確認しましょう。

■受給決定後も必ず審査に通るとは限らない

生活保護の受給が決定しても、希望する賃貸物件の入居審査に必ず通過するわけではありません。

賃貸の審査では、次のような条件も確認されることがあります。

・貸主が設定している入居条件
・保証会社の審査
・家賃の支払方法
・緊急連絡先
・過去の家賃滞納
・入居人数
・転居理由
・必要書類を提出できるか

生活保護を受給している方について相談できる物件でも、すべての保証会社を利用できるとは限りません。

最初から一つの物件だけに決めず、条件の近い物件を複数候補として考えておきましょう。

■受給が認められなかった場合

生活保護を申請しても、調査の結果によっては保護が開始されない場合があります。

受給決定前に物件を契約していると、生活保護が開始されなかった場合も、自分で家賃や初期費用を支払わなければならない可能性があります。

申請中に物件を探す場合は、次の点を整理しておきましょう。

・受給決定前に契約上の義務が発生しないか
・審査や契約をいつまで待ってもらえるか
・受給が認められなかった場合に申し込みを取り下げられるか
・キャンセル時に費用が発生するか
・ほかに利用できる住居支援制度があるか

決定内容に疑問がある場合は、福祉事務所へ説明を求めましょう。

■現在の住居を先に解約しない

現在住んでいる賃貸住宅がある場合は、新しい住居の契約や入居日が確定する前に、現在の部屋を解約することは避けましょう。

先に解約すると、次のような問題が起こる可能性があります。

・生活保護の決定前に退去日が来る
・新しい物件の審査に通らない
・住宅扶助の条件に合う物件が見つからない
・入居日まで住む場所がなくなる
・現在の住居へ戻れなくなる
・一時的な宿泊費用が発生する

現在の部屋の解約予告期間も確認し、福祉事務所と不動産会社の両方へ相談しながら日程を調整しましょう。

■家賃を滞納している場合も早めに相談する

現在の住居で家賃を滞納しており、退去を求められている場合は、申請結果を待つだけでなく、福祉事務所へ状況を伝えましょう。

主に次の内容を整理します。

・滞納している期間
・滞納額
・貸主や管理会社から届いた書類
・契約解除や退去についての通知
・裁判所から届いた書類の有無
・現在の収入
・退去予定日
・同居する家族

書類を放置したり、連絡を避けたりすると、対応できる時間が少なくなる可能性があります。

貸主や管理会社から届いた書類は捨てずに保管し、福祉事務所や必要に応じて法律相談窓口へ相談しましょう。

■住む場所がなくても生活保護は申請できる

厚生労働省は、住むところがない方でも生活保護を申請できると案内しています。

住民票が置かれている地域へ必ず戻らなければ申請できない、施設へ入ることに同意しなければ申請できない、というものではありません。

住居がなく、宿泊場所にも困っている場合は、現在いる場所の近くにある福祉事務所へ相談しましょう。

さいたま市では、一定の住居を持たず経済的に困っている方に、一時的な宿泊場所を提供するシェルター事業や、民間賃貸住宅などの住居確保を支援する地域居住支援事業を案内しています。

利用できる制度や支援内容は、現在の状況によって異なります。

今日泊まる場所がない、数日以内に退去しなければならないなど、緊急性が高い場合は、その状況を相談窓口へ具体的に伝えましょう。

■一時的な宿泊先を自分だけで決めない

住居がない場合、ホテル、インターネットカフェ、知人宅などを一時的に利用している方もいます。

しかし、長期間の利用は費用負担が大きくなり、郵便物の受け取りや入居審査にも影響する場合があります。

福祉事務所へ相談する際は、次の内容を伝えましょう。

・現在寝泊まりしている場所
・いつまで利用できるか
・一泊または一か月にかかる費用
・所持金
・家族の有無
・健康状態
・今後希望する地域
・緊急連絡先の有無

宿泊先がなくなる前に相談することで、利用できる支援について確認しやすくなります。

■申請中の物件探しで準備したいこと

生活保護の申請中に物件探しの準備を進める場合は、次の内容を整理しましょう。

・生活保護を申請した日
・福祉事務所の名称
・担当窓口
・現在の住居と退去期限
・希望する地域
・希望する間取り
・世帯人数
・通院や通勤に必要な条件
・緊急連絡先
・毎月必要となる費用
・契約までに確認すべき手続き

不動産会社へ相談する際も、分かる範囲で情報を伝えると、申請中の段階で何ができるか整理しやすくなります。

■生活保護申請中の賃貸探しでよくある質問

ここからは、生活保護の受給決定前に賃貸を探す場合の疑問を整理します。

■申請した当日から不動産会社へ相談できますか?

物件情報の確認や相談は可能です。

ただし、住宅扶助の条件や契約の進め方が確定していない場合があります。先に福祉事務所へ住居について相談し、不動産会社には申請中であることを伝えましょう。

■申請中でも内見できますか?

不動産会社や物件の状況によっては内見できる場合があります。

ただし、内見できても、そのまま審査や契約を進められるとは限りません。受給決定前にどこまで手続きできるか確認してください。

■生活保護を申請した証明書で審査できますか?

貸主や保証会社によって取り扱いが異なります。

申請した事実だけでは受給決定や支給額を確認できないため、決定後の書類が必要になる場合があります。

■物件を仮押さえしてもらえますか?

賃貸物件の長期間の確保は難しい場合があります。

受給決定まで待てるか、申し込みや審査をどの段階まで進められるか、不動産会社へ確認しましょう。

■受給決定前に払った初期費用は後から支給されますか?

自己判断で先に支払った費用が、必ず後から認められるとは限りません。

初期費用を支払う前に、対象となる費用、必要書類、承認の手順を福祉事務所へ確認しましょう。

■埼玉で生活保護申請中に賃貸をお探しの方へ

スマイファミリー大宮店では、大宮を中心に埼玉県内の賃貸物件についてご相談を承っています。

「生活保護を申請したばかりで結果を待っている」
「受給決定前でも物件を探せるか知りたい」
「申請中であることを貸主へどう伝えればよいか分からない」
「受給決定後に契約できる物件を探したい」
「福祉事務所へ提出する物件資料や見積書が必要」
「現在住む場所がなく、賃貸を探している」

このような場合も、現在の申請状況、住居の有無、希望する地域、福祉事務所へ確認している内容などを整理しながら、進められる物件探しを確認していきます。

生活保護の申請中でも、物件探しの準備や不動産会社への相談はできます。

ただし、申請した段階では、生活保護の開始や住宅扶助の内容が確定していません。

契約書への署名、初期費用の支払い、現在の住居の解約などは自己判断で進めず、福祉事務所へ確認してから手続きを進めることが大切です。

埼玉県で生活保護を申請中・受給決定前に賃貸物件を探している方は、スマイファミリー大宮店へお気軽にご相談ください。

参考:

[厚生労働省「生活保護を申請したい方へ」](//www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/seikatsuhogopage.html)

[埼玉県「生活保護全般」](//www.pref.saitama.lg.jp/a0602/seihozenpan/index.html)

[さいたま市「生活保護制度について」](//www.city.saitama.lg.jp/002/003/002/p032098.html)

[さいたま市「福祉まるごと相談窓口のご案内」](//www.city.saitama.lg.jp/002/003/002/p088576.html)

※生活保護の決定、住宅扶助、転居費用、契約手続きなどの取り扱いは、世帯の状況や福祉事務所の判断によって異なります。賃貸借契約や費用の支払いを行う前に、申請先の福祉事務所へご確認ください。

”暮らし・手続き”おすすめ記事

  • 埼玉の賃貸に住んだまま生活保護を受給できる?家賃と契約の確認点の画像

    埼玉の賃貸に住んだまま生活保護を受給できる?家賃と契約の確認点

    暮らし・手続き

  • 埼玉で生活保護受給中の賃貸火災保険はどうする?加入・更新費用を解説の画像

    埼玉で生活保護受給中の賃貸火災保険はどうする?加入・更新費用を解説

    暮らし・手続き

  • 埼玉で生活保護受給中に同居人を増やせる?世帯変更と賃貸契約の注意点の画像

    埼玉で生活保護受給中に同居人を増やせる?世帯変更と賃貸契約の注意点

    暮らし・手続き

  • 埼玉で生活保護受給中に市外・県外へ引っ越せる?手続きと注意点を解説の画像

    埼玉で生活保護受給中に市外・県外へ引っ越せる?手続きと注意点を解説

    暮らし・手続き

  • 埼玉で生活保護受給中の賃貸更新料は支給される?更新前の確認事項を解説の画像

    埼玉で生活保護受給中の賃貸更新料は支給される?更新前の確認事項を解説

    暮らし・手続き

  • さいたま市の生活保護で借りられる家賃はいくら?住宅扶助の限度額を解説の画像

    さいたま市の生活保護で借りられる家賃はいくら?住宅扶助の限度額を解説

    暮らし・手続き

もっと見る