
埼玉の賃貸でゲリラ豪雨!ベランダ浸水・雨漏りが起きたときの対応を解説
夏から秋にかけては、短時間に激しい雨が降るゲリラ豪雨や、台風による大雨に注意が必要です。
雨が降り始めたときには問題がないように見えても、急激に雨量が増え、道路や建物の周囲に水がたまることがあります。
賃貸住宅では、次のようなトラブルが起こる可能性があります。
・ベランダの排水が追いつかず水がたまった
・窓やサッシの周辺から雨水が入ってきた
・天井や壁から雨漏りした
・玄関や共用廊下へ水が流れ込んだ
・エアコンの配管部分から水が入った
・屋外に置いていた荷物が流された
・階下の部屋へ水漏れした
・停電や断水が発生した
特にベランダの排水口が落ち葉、土、洗濯ばさみ、ビニール袋などでふさがれていると、雨水が排出されにくくなることがあります。
室内へ水が入ってから慌てて対応するのではなく、大雨の前にできる対策と、実際に浸水や雨漏りが起きた場合の連絡方法を確認しておくことが大切です。
今回は、埼玉県内の賃貸住宅に住んでいる方へ、ゲリラ豪雨によるベランダ浸水や雨漏りへの備え、管理会社への連絡、被害記録、修理費用や保険について解説します。
■埼玉の賃貸住宅でも短時間の大雨に注意
大雨による被害は、川の近くにある住宅だけで起こるとは限りません。
短時間に大量の雨が降ると、下水道や側溝で雨水を処理しきれず、道路や低い土地に水がたまることがあります。
河川の増水による洪水とは別に、市街地へ降った雨が排水できずに発生する浸水にも注意が必要です。
例えば、次のような場所では雨水が集まりやすい可能性があります。
・周囲より土地が低い場所
・坂道の下
・道路より低い位置にある建物
・半地下や地下にある部屋
・地下駐車場
・排水設備の周囲
・過去に道路冠水が発生した地域
・水路や河川に近い地域
建物が水害ハザードマップの浸水想定区域外にある場合でも、局地的な大雨による被害が絶対に起こらないとは限りません。
現在の住まいの周辺状況も確認しておきましょう。
■ベランダに水がたまる主な原因
賃貸住宅のベランダに水がたまる原因として、排水口や排水溝の詰まりがあります。
排水口は雨水を外へ流すための設備ですが、次のような物がたまると水の流れが悪くなることがあります。
・落ち葉
・土や砂
・髪の毛
・ほこり
・洗濯ばさみ
・ビニール袋
・植木鉢から流れ出た土
・鳥の羽やごみ
・劣化した人工芝の破片
少量の雨であれば流れていても、短時間に激しい雨が降ったときだけ排水が追いつかなくなる場合があります。
また、排水管の奥や共用部分に詰まりがある場合は、入居者が見える範囲を掃除しても改善しない可能性があります。
水が流れにくい、排水口から異音がする、大雨のたびに水位が上がるといった異変がある場合は、早めに管理会社へ相談しましょう。
■大雨の前にベランダで確認すること
大雨や台風が予想されている場合は、安全に確認できるうちにベランダを整理しましょう。
主な確認項目は次のとおりです。
・排水口の上にごみがないか
・排水溝に落ち葉や土がたまっていないか
・風で飛びそうな物がないか
・物干しざおを固定または室内へ移動できるか
・植木鉢を安全な場所へ移せるか
・スリッパや洗濯用品を片付けたか
・段ボールや紙類を置いていないか
・隣の住戸との避難経路をふさいでいないか
排水口の表面にある落ち葉などは、安全に取り除ける範囲で掃除します。
ただし、排水管の奥へ棒や工具を入れたり、設備を分解したりすることは避けましょう。
設備を破損させると、修理費用をめぐる問題につながる可能性があります。
また、雷や強風を伴う大雨がすでに始まっている場合は、無理にベランダへ出ないでください。
事前に確認することが重要です。
■ベランダは避難経路にもなる
マンションやアパートのベランダには、隣の住戸へ移動するための隔て板や、下の階へ避難するための避難ハッチが設置されていることがあります。
そのため、ベランダへ大量の荷物を置くと、災害時の避難を妨げる可能性があります。
次の場所には物を置かないようにしましょう。
・隔て板の前
・避難ハッチの上
・排水口の周辺
・雨どいの周辺
・給湯器や室外機の周辺
・共用廊下へ通じる場所
ベランダの使用方法は、賃貸借契約書や使用細則などで定められている場合があります。
人工芝、ウッドパネル、大型収納庫、植木鉢などを置いている方は、排水と避難の妨げになっていないか確認しましょう。
■ベランダに水がたまったときの対応
大雨によってベランダに水がたまっている場合は、まず室内への浸水を防ぐことを考えます。
ただし、雷、強風、飛来物などの危険がある場合は、ベランダへ出ないでください。
室内から安全に対応できる範囲で、次の行動を取りましょう。
・窓やサッシを確実に閉める
・カーテンや家具を窓から離す
・窓の近くにある電化製品を移動する
・タオルや吸水用品を準備する
・室内へ水が入った場合は写真や動画を撮る
・管理会社や緊急連絡先へ連絡する
・階下への被害が疑われる場合はその旨を伝える
ベランダへ安全に出られ、排水口の表面にあるごみを簡単に取り除ける状況であれば、見える範囲だけを確認します。
排水口が水の下にあり、どこにあるか分からない場合や、水の流れが強い場合は無理に触らないでください。
共用の排水管や建物設備に原因がある場合は、入居者だけでは対応できません。
■室内へ水が入ってきた場合
窓や玄関から室内へ水が入ってきた場合は、人命と安全を優先します。
床付近にコンセントや電源コードがあると、漏電や感電の危険があります。
安全に対応できる場合は、次の内容を確認しましょう。
・濡れた場所の近くに電化製品がないか
・コンセントや延長コードが水に触れていないか
・家具や家財を高い場所へ移せるか
・浸水が広がっていないか
・天井が膨らんでいないか
・照明器具から水が落ちていないか
・避難が必要な状況ではないか
分電盤を操作する場合も、手や床が濡れている状態では触らないでください。
天井や照明器具から水が落ちている場合は、その周辺へ近づかず、管理会社や緊急窓口へ連絡しましょう。
浸水が急速に進んでいる場合や、建物内にとどまることが危険な場合は、自治体の避難情報を確認して安全な場所へ移動します。
■雨漏りを見つけたら管理会社へ連絡する
賃貸住宅で雨漏りや浸水を発見した場合は、できるだけ早く貸主や管理会社へ連絡しましょう。
連絡するときは、次の内容を伝えると状況を共有しやすくなります。
・物件名と部屋番号
・契約者の氏名
・雨漏りや浸水を発見した時刻
・水が入っている場所
・現在も水が増えているか
・天井、壁、窓、床のどこから入っているか
・電気設備の近くに水があるか
・家財に被害が出ているか
・階下への水漏れが疑われるか
・写真や動画を撮影しているか
・現在の連絡先
営業時間外の場合は、賃貸借契約書、入居時の案内、管理会社のウェブサイトなどで緊急連絡先を確認します。
連絡がつかない場合も、電話をかけた時刻や送信したメールなどの記録を残しておきましょう。
■自分の判断だけで修理業者を呼ばない
緊急時には、すぐ修理してほしいと考えるものです。
しかし、賃貸住宅では、貸主や管理会社が指定する業者を手配する場合があります。
入居者が自分の判断だけで業者を呼ぶと、次のような問題が起こる可能性があります。
・修理費用を誰が負担するか決まらない
・建物の所有者から工事の承諾を得ていない
・指定業者以外の作業が認められない
・原因調査を行う前に状況が変わる
・必要以上の工事を勧められる
・高額な緊急対応費を請求される
人命に関わる場合や被害が拡大する緊急事態を除き、まず管理会社へ連絡し、修理の進め方を確認しましょう。
緊急性が高く、管理会社と連絡がつかない場合は、連絡履歴や現場の状況を記録したうえで対応を検討します。
■被害状況は写真と動画で記録する
雨漏りや浸水が発生した場合は、片付ける前に被害状況を記録しましょう。
撮影しておきたい内容は次のとおりです。
・部屋全体の状況
・水が入ってきた場所
・天井や壁の染み
・床にたまった水
・ベランダの水位
・排水口の状態
・濡れた家具や家電
・破損した家財
・窓やサッシの状態
・撮影した日時が分かる画面
同じ場所を近くから撮影するだけでなく、被害箇所の位置が分かるように少し離れた場所からも撮影します。
可能であれば、水が流れている様子を動画でも残しましょう。
記録は、管理会社による原因確認や保険会社への事故連絡を行うときに役立つ可能性があります。
■原因によって費用負担が異なる可能性
雨漏りや浸水の修理費用を誰が負担するかは、原因や契約内容、入居者の使用状況などによって異なります。
例えば、建物の屋根、外壁、防水設備、共用排水管などの不具合が原因であれば、貸主側による修繕が検討される可能性があります。
一方、入居者が排水口をふさぐように荷物を置いていた、植木鉢の土を大量に流した、異常を知りながら長期間連絡しなかったなどの事情がある場合は、入居者の管理状況が確認されることがあります。
考えられる原因は次のとおりです。
・屋根や外壁の劣化
・防水層の不具合
・窓やサッシの不具合
・共用排水管の詰まり
・排水設備の能力を超える大雨
・入居者の荷物による排水口の閉塞
・植木鉢や人工芝から出た土やごみ
・窓の閉め忘れ
・設備の無断加工
被害を見ただけで責任の所在を決めず、管理会社による原因調査を待ちましょう。
■家財の被害は火災保険を確認する
雨漏りや浸水によって家具、家電、衣類などが濡れた場合は、加入している火災保険や家財保険の補償内容を確認します。
ただし、すべての水害や雨漏りが補償されるとは限りません。
保険会社へ確認したい内容は次のとおりです。
・水災補償が付いているか
・水濡れ補償が付いているか
・家財が補償対象になるか
・免責金額があるか
・被害写真が必要か
・修理見積書が必要か
・購入時期や購入金額を確認できる書類が必要か
・損害品を処分してよいか
保険会社の確認を受ける前に被害品をすべて処分すると、損害状況を確認できなくなる可能性があります。
衛生上や安全上、すぐに処分する必要がある場合を除き、先に保険会社へ相談しましょう。
■階下へ水漏れした可能性がある場合
ベランダや室内に大量の水がたまった場合は、階下の住戸へ被害が及んでいる可能性があります。
このような場合も、自分だけで階下の入居者と補償内容を決めず、管理会社へ連絡しましょう。
管理会社へは、次の内容を伝えます。
・いつから水がたまっていたか
・どの場所で発生したか
・原因として考えられること
・排水口の状態
・室内への浸水があるか
・階下から連絡を受けているか
・加入している保険会社
・写真や動画の有無
個人賠償責任保険や借家人賠償責任保険が関係する可能性もありますが、補償の対象は事故の原因や契約内容によって異なります。
管理会社と保険会社の案内に沿って対応しましょう。
■共用廊下やエントランスが浸水した場合
共用廊下、階段、エントランス、駐車場などへ水が流れ込んでいる場合は、建物の管理会社へ連絡します。
共用部分では次のような危険があります。
・床が滑りやすくなる
・階段を安全に通れない
・エレベーターが停止する
・自動ドアが作動しない
・電気設備が浸水する
・地下駐車場に水が流れ込む
・マンホールや側溝のふたが外れる
冠水した道路や駐車場を歩くと、水の下にある段差や側溝が見えないことがあります。
車を移動させる場合も、周囲の水位が上がってから無理に運転することは危険です。
安全を優先し、自治体、警察、消防、管理会社などからの情報を確認しましょう。
■大雨のときに確認したい防災情報
局地的な大雨では、天候が短時間で変化することがあります。
テレビや一つの天気アプリだけでなく、公的な防災情報も確認しましょう。
主に確認したい情報は次のとおりです。
・気象庁の雨雲の動き
・気象警報や注意報
・キキクルの浸水、洪水、土砂災害情報
・自治体の避難情報
・河川の水位情報
・道路冠水や通行止め
・鉄道やバスの運行情報
・停電情報
気象庁の「雨雲の動き」では、1時間先までの降水分布、雷の活動度、竜巻発生の確度を確認できます。
雨が強くなってから避難先を探すのではなく、警報や避難情報が発表されたときにどのように動くか、事前に考えておきましょう。
■水害ハザードマップを確認する
国土交通省の制度改正により、不動産取引時には、水害ハザードマップ上で対象物件の位置を示して説明することが重要事項説明の対象になっています。
水害ハザードマップでは、地域によって次のような情報を確認できます。
・洪水による浸水想定
・内水による浸水想定
・浸水の深さ
・避難所
・河川や水路
・土砂災害警戒区域
・過去の浸水実績
ただし、ハザードマップで色が付いていないことが、その物件の安全を完全に保証するわけではありません。
想定を超える雨、排水設備の詰まり、局地的な道路冠水などが発生する可能性もあります。
現在住んでいる物件だけでなく、通勤経路、最寄り駅、避難所までの経路も確認しましょう。
■部屋探しで確認したい水害リスク
これから埼玉県内で賃貸物件を探す場合は、家賃、間取り、駅からの距離だけでなく、水害への備えも確認しておくと安心です。
内見や契約前に確認したい項目は次のとおりです。
・水害ハザードマップ上の位置
・想定される浸水の深さ
・部屋が何階にあるか
・エントランスと道路の高低差
・半地下の部屋ではないか
・地下駐車場や地下収納があるか
・敷地内の排水設備
・ベランダの排水口
・過去の浸水や雨漏りについて確認できるか
・避難所までの経路
・近くの河川や水路
・火災保険の補償内容
同じ地域でも、道路との高低差、建物の構造、部屋の階数などによって状況は異なります。
ハザードマップだけで判断せず、実際の建物と周辺道路も確認しましょう。
■低層階や半地下の部屋を検討する場合
1階や半地下の部屋には、階段が少ない、荷物を運びやすい、専用庭があるなどのメリットがあります。
一方、大雨への備えとして、次の内容を確認する必要があります。
・道路より床面が低くないか
・玄関前に水が集まりやすくないか
・止水板を設置できる構造か
・窓の位置が地面に近くないか
・避難するときの経路が複数あるか
・過去に浸水したことがないか
・電気設備が低い位置にないか
・家財を高い場所へ移動できるか
低層階だから必ず浸水するわけではなく、高層階だから水害の影響を受けないとも限りません。
停電、断水、エレベーター停止など、建物全体への影響も考えて選びましょう。
■管理会社へ相談するときの確認項目
大雨に備えて管理会社へ相談するときは、次の内容を整理しておくとスムーズです。
・ベランダの水は正常に流れているか
・排水口の清掃方法
・排水管の点検が必要か
・過去に雨漏りがあったか
・緊急時の連絡先
・夜間や定休日の連絡方法
・共用部分の浸水対策
・止水板などの設備があるか
・停電時のオートロックの取り扱い
・火災保険の事故連絡先
大雨が予想されている日に初めて連絡先を探すのではなく、平常時に契約書や入居案内を確認しておきましょう。
■大雨に備えて室内で準備したい物
自宅にとどまれる状況でも、停電や断水が起こる可能性があります。
無理のない範囲で、次の物を準備しておきましょう。
・飲料水
・すぐに食べられる食品
・懐中電灯
・モバイルバッテリー
・携帯ラジオ
・常備薬
・タオル
・ごみ袋
・防水できる袋
・レインコート
・避難時に履ける靴
・保険証券や契約書の控え
・管理会社の連絡先
スマートフォンだけに情報を保存していると、充電切れや故障によって確認できなくなる可能性があります。
重要な連絡先や避難場所は、紙にも控えておくと安心です。
■埼玉県で水害リスクを確認しながら部屋を探したい方へ
スマイファミリー大宮店では、大宮を中心に埼玉県内のお部屋探しについてご相談を承っています。
「水害ハザードマップを確認して物件を選びたい」
「1階の部屋を検討しているが浸水が心配」
「過去に雨漏りを経験したため、建物の状態を確認したい」
「ベランダや共用部分の排水設備を内見時に確認したい」
「水害リスクだけでなく、通勤や生活の便利さも比較したい」
「火災保険の補償内容を確認してから契約したい」
このような場合も、物件の立地、階数、周辺道路との高低差、ハザードマップ、避難経路などを確認しながら、希望に合う物件を一緒に整理していきます。
ハザードマップに浸水想定があることだけで、必ず被害が発生するとは限りません。
一方、浸水想定区域外であっても、局地的な大雨や排水設備の状況によって被害が発生する可能性があります。
大切なのは、リスクの有無だけで判断するのではなく、想定される被害、建物の構造、部屋の階数、避難方法を知ったうえで物件を選ぶことです。
埼玉県でゲリラ豪雨や水害に備えた賃貸物件、低層階の部屋、ハザードマップを確認しながらのお部屋探しについてお悩みの方は、スマイファミリー大宮店へお気軽にご相談ください。